カテゴリー
フランチャイズ

フランチャイズとは?チェーン店や直営店との違い

2018/02/28公開日
2022/01/18更新日

独立開業にはさまざまな方法があります。

自分で資金を貯めて開業するのも1つの選択肢ですが、より少ない資金で店舗を持てる「フランチャイズによる開業」も人気です。

ただし、フランチャイズとチェーン店を混同している人は少なくありません。

フランチャイズのいい部分を引き出して開業するためにも、詳しい知識を身につけておきたいところです。

また、フランチャイズにはメリットと同時にデメリットもあります。

事前に両方を把握しておけば、開業してからのトラブルを防げるでしょう。

そのほか、フランチャイズで開業するための流れや手続きもしっかり抑えておけば、スムーズな独立への道筋が見えてきます。

この記事では、フランチャイズによる開業の内容について解説します。

1

他の開業と何が違う?フランチャイズの定義

フランチャイズは「フランチャイズチェーン」と表記されることもあります。

そのため、「フランチャイズとは、チェーン店である」と誤解している人も多いのです。

実際のところ、すべてのチェーン店が必ず「フランチャイズ」だとは限りません。

そもそもチェーン展開とは、特定の店舗が数を増やしターゲットになるエリアを増やすための経営戦略です。

チェーン店は基本的に本店と同等のサービス、商品を目指して開業されます。

本店と変わらない品質を広い地域のチェーン店で提供するからこそ、企業の競争力は高まり利益アップへとつながります。

そして、企業の社員が経営するチェーン店を「直営店」、外部の人間が経営するチェーン店を「フランチャイズ店」と呼びます。

もちろん、経営者が社外の人間だからといって、他の店舗と違うコンセプトを実施できるわけではありません。

店長になる人間は本部で実地研修や経営セミナーなどを受け、他店と変わらないサービスを提供できるよう教育されます。

2

フランチャイズで開業するにあたっての手続きとは

フランチャイズで独立開業する際の手続きは、業種や業界によってまったく異なります。

そのため、「正しい手続きはこれ!」と断定するのは困難です。

あくまで「大まかな流れ」として説明すると、まずはフランチャイズ契約を結ばせてくれる「本部」のリサーチから始めます。

求人広告を探したり、説明会に出席したりして理想の本部を見つけましょう。

また、事業計画書を作成して自ら企業に営業活動をかける方法もおすすめです。

条件の合う本部が見つかり、契約内容に不備がなければ契約をして本格的に開業へと動き出します。

このとき、「施設は提供してもらえるか」「設備はそろっているか」などの条件によって、経営者が準備すべき初期費用は大きく変わります。

さらに、本部が用意した研修プログラムに従い、フランチャイズとして開業するためのノウハウ、心構えを叩き込まれます。

研修が修了し、店舗やスタッフの準備が整ったら営業開始です。

契約成立から開店までには少なくとも1年ほどかかるでしょう。

3

フランチャイズによる開業で得られるメリットまとめ

フランチャイズで開業するメリットとして大きいのは「ブランド力の強化」でしょう。

フランチャイズでは本部の知名度を借りて準備、営業ができます。

たとえば、金融機関へ開業資金の融資が依頼しにいくときも、有名企業のフランチャイズだと説明できれば信用度が高まります。

開店後も、ブランド力を活かした宣伝活動が可能になるのです。

また、「ノウハウの伝授」も貴重なメリットです。

すでに業界で成功を収めている本部から、独自のノウハウを吸収できるので安定した経営へとつながります。

本部から経営のアドバイスをもらえるのもうれしいポイントでしょう。

そして、「本部からのサポート」が受けられるのもフランチャイズ特有の要素です。

多くの個人事業主は資金繰りから設備投資まで自力でまかなわなくてはいけません。

しかし、フランチャイズとして開業すると本部からある程度の資金援助が受けられます。

コストが大幅に軽減されるため、店舗の経営はかなり楽になるでしょう。

4

フランチャイズでの開業にはデメリットもある!

フランチャイズのデメリットとして「ロイヤリティ」が挙げられます。

本部はフランチャイズ店から定期的にロイヤリティを徴収し、利益につなげています。

ロイヤリティが多額なフランチャイズ店だと、いくら稼いでも手元に残る金額は少なくなるでしょう。

また、店長の給料に上限が定められており、店の売り上げに関係なく一定の収入しか得られないケースもあります。

「他店の影響を受けやすい」のもフランチャイズゆえのデメリットです。

他のフランチャイズ店が問題を起こした場合、世間からは自店も「あの店舗の系列」との見方をされます。

自店が健全な営業を続けていても、風評被害の巻き添えになってしまう可能性があるのです。

そして、「経営における制限」もつらく感じる人はいるでしょう。

フランチャイズ店は基本的に本部の要求には応じなければいけません。

そのため、店長の経営における要望はほとんど通らず、納得できない仕事も受け入れなければならない場面が起こりえます。

5

どんな人がフランチャイズに向いている?

フランチャイズの店長には「向き」「不向き」があります。

開業を目指す前に自分の適性を把握しておくのがおすすめです。

フランチャイズ向きの人間は「ルールに従って仕事ができる性格」です。

フランチャイズは自分の個性を打ち出せるタイプの仕事ではありません。

あくまでも本部から用意されたレールがあり、そのうえでどれだけ結果を出せるかの世界です。

上層部の要望に忠実で、真面目に働ける人はフランチャイズでも成功しやすいでしょう。

そのほか、本部との「コミュニケーション能力」や、本部からの指令も自分のものとして実行できる「責任感」も重要な要素です。

本部と良好な関係性を保つのは、フランチャイズにおける基本です。

逆に、「我が強すぎる店長」はフランチャイズには不向きだといえます。

自分の思い通りにいかないとフラストレーションをためてしまうようなら、本部と衝突してしまう可能性があります。

また、ルールやノウハウを守れない人間も本部からは敬遠されがちです。

6

フランチャイズ店経営における注意点いろいろ

フランチャイズ契約を結ぶ前に、いくつかの注意点にも目を向けましょう。

まず、自分にフランチャイズ経営の適性があるかどうかは見極めたいところです。

もし、フランチャイズと相性の悪い性格なら、開業後にストレスをためかねません。

「人の言うことに従うのが嫌い」「素直さがない」「ネガティブ思考が強い」人は、フランチャイズ経営の適性が低い可能性があります。

また、本部の経営理念に共感できるかどうかも重要なポイントです。

フランチャイズでは、確かに自己資金だけで開業するよりも簡単に店舗を持てます。

しかし、長く店舗を守っていくためにはやりがいが非常に大切です。

本部の言葉に納得できないまま仕事を続けていてもモチベーションは維持できません。

本部を探す際には知名度や費用面だけでなく、仕事への思いもしっかりすり合わせましょう。

また、経営や法律の知識を本部任せにせず、自らも学ぶ姿勢があると経営者としての成長につながります。

7

まとめ

フランチャイズとは通常のチェーン店や直営店と違い、社外の人間でも有名企業の傘下で開業できるシステムです。

そのため、自力で独立開業するよりも安定した経営が期待できます。

また、企業のブランド力の恩恵があるので、開店後のスタートダッシュにも成功できるでしょう。

ただし、フランチャイズはどんな人にも向いているシステムではありません。

経営者の性格や理念、こだわりなどによっては本部と対立してしまう可能性があります。

また、売り上げに対するロイヤリティの額も注意したいポイントです。

安易にフランチャイズ契約を結ぶのではなく、条件を話し合って納得できる本部を見つけましょう。

もしも目的を共有できる本部に出会えたら、フランチャイズは経営者に成功の道を示してくれます。

フランチャイズ(FC)加盟募集一覧で
独立・開業・起業情報を探す ビジェント

カテゴリー
フランチャイズ

会社選びも重要?フランチャイズで飲食店を開業!

2017/11/30公開日
2022/01/18更新日

フランチャイズの形式で経営されている例は様々なものがありますが、飲食業においても例外ではなく、様々なところでフランチャイズのノウハウを生かした経営が行われています。選択肢が多いと起業するときにどの業種で開業するかという点も考えなければならないでしょう。

今回は代表的な飲食業のブランド名をご紹介するとともに、飲食店成功に重要となる本部との関係性についてもご紹介致します。

1

各地にあるフランチャイズ!頭に思い浮かぶ店とは?

コンビニやファストフード店など、地元から都心まで様々なフランチャイズが経営の幅を広げています。自分の地元にも同じような店があちこちにある場合もありますし、どこに行っても見かけることの多い印象がある店があるのではないでしょうか。そこでフランチャイズの店と言えば何を思い浮かべるかアンケートを取ってみました。

【質問】
フランチャイズと聞いて、頭に浮かぶお店は?
【回答数】
ファミリーマート:61
ほっともっと:18
ケンタッキー:15
ENEOS:5
牛角:1

今回のアンケート結果では半分以上の人がファミリーマートがフランチャイズの中で最も有名だと思うようですが、その他の店も有名だという人も少なからずいることがうかがえました。

コンビニやファストフード、ガソリンスタンドや弁当屋など多くのフランチャイズ店がありますが、中でもコンビニは全国各地に数多く展開しており、場所を選ぶことなく手軽に利用出来ることが認知度や知名度を高くしている要因にあるのかもしれません。

2

ファストフード店で有名だと思うのは?

ファストフード店といえばマクドナルドやロッテリア、ケンタッキーやモスバーガーなど様々な店舗が名を連ねています。有名な店ほど見かけることもありますし、アルバイトとして働くことも出来るので馴染み深いといえるでしょう。そこで今回のアンケートでは、どのファストフード店が一番有名だと思うかうかがってみました。

【質問】
ファストフード店で、有名なフランチャイズと言えば?
【回答数】
モズバーガー:10
ケンタッキー:12
ロッテリア:0
SUBWAY:2
マクドナルド:76

今回のアンケート結果では約8割と大半の人がマクドナルドがファストフード店の中で一番有名だと感じているようですが、その他の店も様々な特徴があるので有名だという人も少なからずいることがうかがえました。

それだけ有名だと感じるのには認知度が高く人に知られているだけの理由があるようです。一つのところに留まらず複合施設の中にも店舗を出したり、周辺地域にどんどん店舗を増やしていって誰でもどこでも立ち寄りやすいようにしているのかもしれません。

また、その店ならではこだわりが感じられたり、その店にしかないような味が楽しめるのもポイントとなりそうです。

3

フランチャイズ成功のカギ?!本部との関係性で重要な事とは?

コンビニ・ファストフードまたはその他の業種でフランチャイズを始めるにせよ、一番重要となってくるのは本部との関係性といっても過言ではないでしょう。

加盟店と本部との関係を上手く続けていくために重要なポイントについてアンケート調査を行ってみました。

【質問】
フランチャイズで開業する際に、自分と本部の関係性で最も重視すべきことはなんだと思いますか?
【回答数】
信頼性:63
互いの納得感:27
チャレンジ精神:6
その他:3
有言実行:1

やはりフランチャイズですから、ある程度本部からの指摘や変更の指示があるのが普通ですが、確かに本部自体が信頼出来ないと感じれば経営に無理が生じる可能性もありますよね。また本部側から見ても、信頼出来ない人だと思われてしまえば安心して任せてもらえない可能性も。

事業を始めたいけれど、知識や経験が全くないので不安…という人にとってはフランチャイズ契約を選択するのも一つの手段です。フランチャイズ契約を結べば、加盟店は本部が長年培ってきたノウハウを活用できますし、指導やサポートも受ける事が出来るので失敗するリスクも大幅に減らす事が出来ます。だからこそ大切なのは本部との関係性です。

4

まとめ

飲食店を開業する際、やはりブランド力があるお店でフランチャイズとして開業するほうが低リスクで始められる気がしますよね。フランチャイズでの開業ですと、本部との関係性は切っても切り離せないものとなります。

しっかりと密に連絡を取り信頼を築きあげていければ、本部側も色々と協力をしてくれるようになり、お客様に喜ばれるようなお店づくりができるようになります。

飲食・娯楽のフランチャイズ(FC)加盟募集一覧で独立・開業・起業情報を探す

フランチャイズ(FC)加盟募集一覧で
独立・開業・起業情報を探す ビジェント

カテゴリー
フランチャイズ

チェーン店とフランチャイズ店の違い

公開日
2022/01/18更新日

街中を見渡すと、コンビニエンスストアやカフェ、マッサージ店と同じブランドでよく見かけるお店がありますよね。

一般の方からすると、あまりピンとこないかもしれないですが、実は世の中には多数のフランチャイズ店が存在しています。フランチャイズ店とチェーン店は、よく混同されやすいものです。

では、両者の違いとは一体何でしょうか?具体的に説明をしていきます。

1

フランチャイズ店とは

フランチャイズ店とは、独立事業者などと契約を結び、自社が開発した事業の商標をはじめ、経営のノウハウなどの権利を与え加盟店として事業が行える代わりに、一定のロイヤリティを支払ってもらうと言う事業形態の事を言います。

本部は個々の加盟店の経営について経営リスクを負うことはなく、加盟者の他人資本(資金・人材・労働力・その他資材)を活用して事業の拡大を図り、収益を獲得していきます。

一方で、加盟者は事業運営のノウハウや専門的知識が乏しくても、本部から提供される情報・ノウハウ・経営指導・ブランド力に依拠しながら、安定的に経営を行い、利益を期待することが可能となります。

[WP_ARTICLE_ID]_1-1

2

フランチャイズのメリット・デメリット

フランチャイズ店のメリットは、他事業者の資本の利用のため独立事業者との契約数が多ければ多い程、短期間で事業展開の拡大が出来、また、独立業者の経営などの取り組みが良ければ、知名度も上がり事業成功率が高まります。

反面デメリットについては、利益は一定のロイヤリティのみであり、逆に独立業者の経営方針などがあまり良くなければ、イメージダウンに繋がる可能性もあります。

3

チェーン店とは

チェーン店には大きく分けるとレギュラーチェーン、ボランタリーチェーン、フランチャイズチェーンの3種類があります。

厳密にいうとフランチャイズもチェーン店の種類に分類をされますが、いわゆる「チェーン店」として使用されている言葉はレギュラーチェーンの事を指す場合が多いです。

レギュラーチェーン店とは、経営方針・サービス内容・メニュー・店舗デザインなどが統一され、同一経営で設置される複数の店舗事業の形態を言います。簡単に言えば、フランチャイズが他事業者の資本を利用するのに対し、レギュラーチェーンは自らの資本で展開していきます。

ボランタリーチェーン店とは、独立したそれぞれの小売店が自発的に手を取り合って協力をして、1つの組織としてチェーン展開をしていくことをいいます。加盟店同士で助け合うことができるため、あらゆる面でコストカットが可能になる他、経営の効率化を図ることができます。

[WP_ARTICLE_ID]_3-1

フランチャイズ(FC)加盟募集一覧で独立・開業・起業情報を探す

4

チェーン店のメリット・デメリット

チェーン店のメリットは、店舗の収益はすべて自社の収益になりますし、経営などの取り組みの指導や改善も徹底出来ます。反面デメリットについては、資金面を調達出来なければ、事業展開は、困難でもあり、出来ても時間が掛かるものでもあります。

フランチャイズ店は、経営の取り組みが独自の工夫で出来る反面、チェーン店の場合は、決められた経営方針に従って経営を任されるものです。

5

フランチャイズはどんな人が向いている?

では、フランチャイズを始めるにはどのようなタイプの人が向いているのでしょうか?

フランチャイズ開業をするにあたり、得意な人もいれば不得意な人もいるでしょう。また、成功させる上で常に前向きに行動することも必要であったり、人との関わりが重要であったりと様々なことが出来る人こそ向いているかもしれませんよね。

そこで今回のアンケートでは、開業などに向いている人はどんな人かうかがってみました。

【質問】

独立・起業・フランチャイズ開業するのに向いていると思う人はどんな人?

【回答数】

  • 人脈が広い:31
  • 好奇心が旺盛:8
  • 人見知りをしない:7
  • 人と同じことをすることが嫌い:7
  • 常にプラス思考:19
  • 負けず嫌い:9
  • 知らないことを素直に人に聞ける:19

アンケートの結果によると、約3割の人が「人脈が広い」ことを挙げ、最も多い回答になりました。多くの人が人脈が広い人が起業などに向いていると感じているようですが、その他に必要とされるものを持つ人も向いているという人も数多くいることが分かりました。

6

まとめ

経営をするにあたり、必ず困難なことに挑戦しなければならないことがあるでしょう。

困った時には誰かに助けてもらいたいと考えられますし、何より困難なことを乗り越えようとする気持ちがなければ上手くいくとは言えないのかもしれません。

フランチャイズ店にせよチェーン店にせよ、事業の中で培ってきた人脈や前向きな精神だけでなく、誰にも負けないという気持ちなどが成功への鍵となるのではないでしょうか。

フランチャイズ(FC)加盟募集一覧で
独立・開業・起業情報を探す ビジェント