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学習塾の開業を目指す人は知っておきたい開業の基本

2017/07/14公開日
2022/01/19更新日

教えることが得意な人や教育を通じて世の中に貢献することを目標としている人の中には、学習塾を開業しようと検討している人もいることでしょう。

学習塾は、学校だけでは足りない受験対策を教える場所というイメージが強いですが、子供の成長の場でもあります。

学習塾を経営することは、他の仕事と同じように社会的に大きな意義があるといえるでしょう。

ただし、学習塾もビジネスですので、安易な気持ちや周到な準備なしに開業すると失敗する可能性が高いです。

学習塾開業にあたって必要なポイントを理解して、しっかり準備して開業することをおすすめします。

そこで、学習塾を開業するにあたってのポイントである手続きや開業資金、マーケティング、そして学習塾経営のメリット・デメリットなどをご紹介します。

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資格不要!学習塾開業の手続き

学習塾を開業するために考えるべき主なポイントは6つあります。

1つ目は、学習塾開業の手続きについてです。学校教育法に定める学校を運営する場合は、許認可など複雑な手続きが必要になりますし、採用する教師に関しても教師の資格が求められる場合がほとんどです。しかし、学習塾はそういった学校とは違うので、学習塾開業にあたり許認可は必要ありません。

また、経営者として一定の資格が求められることもありません。つまり、学習塾の経営者になるには制限はなく、志さえあれば誰でもなれるということです。そのため、開業にあたっての続きは、一般的な個人事業主の開業に関するものと同じです。最低限必要となるものは、税務署への開業届でしょう。

これは所得税の確定申告や納税に関する手続きです。できれば同じタイミングで青色申告承認申請書も提出しておくことをおすすめします。また、地方税の関係で、都道府県や市などにも同様の届が必要になる場合があります。いきなり法人化する場合は、法人登記など手続きは複雑になるでしょう。軌道に乗るまでは個人事業として運営し、事業が拡大してから法人化するのが一般的です。

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学習塾の開業資金はいくらぐらい必要か?

学習塾開業の2つ目のポイントは、開業資金です。開業にあたっては一時的な支出が必要になります。また、開業後、売上が安定してくるまでには、運転資金は持ち出しになるのが一般的ですので、その分の資金も必要になります。そのためある程度まとまった金額を準備する必要があるでしょう。

すべて自己資金で賄えない場合は、創業融資などの制度を活用したり銀行借入を利用したりして資金を準備します。問題は、どの程度の金額を準備する必要があるかということでしょう。フランチャイズに加盟したり、いきなり法人化して大規模に始めたりする方法もあるでしょうが、個人事業として開業する場合に必要となる開業資金を理解しておくことが基本になります。

まず塾に必要な教室の保証金が必要になります。賃貸料の6か月から1年分程度必要です。次にデスクやイスなどの備品、看板などの外装費用、コピー機などの電化製品、その他文房具などの費用がかかります。リサイクルショップなどを活用すれば100万円程度に抑えられる可能性はありますが、300万円程度かかる可能性もあります。

さらに、生徒や講師の募集費が必要になります。講師と生徒がいなければ開業できませんので必要なコストですが、むやみに費用をかける余裕はないでしょうから、効率的な募集を行い100万円以内に抑えるとよいでしょう。この他に生活費も1年分は用意しておきたいところです。少なくとも500万円以上、できれば1,000万円程度は用意することをおすすめします。

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学習塾開業のマーケティングのポイント

学習塾開業の3つ目のポイントは、マーケティングです。マーケティングとは顧客との関係を確立させることですが、学習塾経営にあたっては、生徒の募集が重要になります。赤字経営を避けるためには一定数の生徒を集める必要があります。マーケティングというと集客方法や宣伝方法のことをイメージする人も多いですが、マーケティングはその前の段階であるマーケティング戦略が重要になります。

具体的には、学習塾経営を行う地域の特性を徹底的に調べ、それに合わせて対策をすることが大切です。地域の特性としては、学習塾に通える範囲内の対象年齢の子供の人口や、地域内の学習塾利用率、同じ地域内の同業社数や動向などを調べ、ターゲットとなる顧客層を絞り、それに合わせた魅力的な価格と授業内容を用意することが大切です。それができたら宣伝戦術を考えます。ポイントは、選んでもらえる学習塾になるように独自性を打ち出すことです。特徴がない学習塾が生き残ることは難しいでしょう。

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学習塾経営のメリット・デメリットを知っておこう

学習塾開業のポイントの4つ目は、経営を行う上でのメリットとデメリットの理解です。学習塾経営を行うメリットとデメリットを理解しておかなければ、開業後すぐに失敗してしまう可能性がありますし、「こんなはずではなかった」という事態に直面してモチベーションが下がってしまうリスクもあります。

学習塾経営の主なメリットは、低コストかつ低リスクである点です。学習塾経営は、物品販売業における大量に仕入れた商品が在庫として売れ残るというリスクがありません。そのため、物品販売業と比較すると少ない資金で経営ができます。また、講師を雇わず事業主自らが講師をする場合は、人件費も不要になります。

少ない運転資金で経営できるためリスクは低いといえるでしょう。一方、デメリットはいくつかあげられます。まず知名度不足です。個人経営の場合は知名度がなく、集客が大変になることも珍しくありません。また、学習塾経営ノウハウが不足している点もデメリットとしてあげられます。これらは長期間経営を続けて積み上げていく必要があるでしょう。ただし、フランチャイズで学習塾を経営する場合は、これらのメリットやデメリットは変わってきますので注意が必要です。

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学習塾の運営方法はフランチャイズと個人経営の2つ

ここまで個人で学習塾を経営するケースを中心にお伝えしてきましたが、学習塾の経営形態としてはフランチャイズ加盟する方法もあります。学習塾開業の5つ目のポイントは、フランチャイズでの塾開業について理解しておくことです。

フランチャイズとは、大手の塾のブランドを借りて塾経営を行う手法で、コンビニエンスストアなどでも活用されている経営形態です。特徴としては、新規加盟時に一定の加盟金が必要になりその後も一定のルールに従って経営指導料を支払う必要があること、そういった支払い負担が生じる一方で塾経営のノウハウや講師の派遣、教材の提供など塾経営に必要なものの提供を受けられること、さらには加盟元の塾のブランドの活用や本部の宣伝などによって生徒の集客が楽になることなどがあげられます。

個人経営の場合と比較すると、デメリットである塾経営ノウハウの不足や知名度の低さなどが解消できる一方で、低コスト低リスクというメリットがなくなるということになります。どちらを選ぶのが正解というわけではありませんが、それぞれの特徴をよく理解した上で経営形態を選択する必要があるでしょう。

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開業にあたって生徒を集める方法

テスト学習塾開業にあたってのポイントの6つ目は、生徒の集め方です。長期的に生徒を確保するためには、学習塾としての指導に対する評価を高めた上で、合格実績などを積み上げて信頼を築いていく必要があります。しかし、フランチャイズの場合は別として、個人経営の場合は、開業は地域内での評価や信頼を得る前の段階になります。

そのため、開業にあたっての生徒集めは難易度が高く、ある程度苦労することを覚悟しておく必要があるでしょう。それでも、基本的な集客方法を確実に行うことで、生徒を集めることは可能です。基本的な集客方法としては、まずチラシ配りです。オフライン集客の中では効果がある方法だといわれています。チラシには他の塾との違いや特徴を強調して記載することがポイントです。

ターゲットとなる年齢層が入居している集合住宅などにポスティングするのがねらい目でしょう。また、塾の看板も大切です。塾の名前だけでなく特徴がわかる一言を加えるとよいでしょう。さらに、オンライン集客も重要です。ホームページの内容の充実とSEO対策をしっかり行ってアクセスを得ることを心がけましょう。

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まとめ

学習塾開業にあたって必要となる6つのポイントは、スムーズに開業するためにどれも重要です。6つのポイントを意識して準備を行うことで、学習塾の開業を実現することはできるはずです。しかし、開業するだけで満足してしまわないように注意する必要があります。

学習塾経営は、長期間にわたって実績を積み上げていくことで、口コミなどによって生徒数が増えていき、事業が安定するものです。そのため、開業後が経営者の腕の見せ所になります。長期的な経営を続けられるようにするためにも、開業段階はスムーズにスタートしたいものです。開業資金をしっかり貯めた上でマーケティングや集客を効率よく進め、まずは学習塾経営のスタート台に立てるように確実に準備をしましょう。

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学習塾の開業で失敗を避けたい!成功の秘訣とは?

2017/07/06公開日
2022/01/19更新日

学習塾を開業しても、必ずしも成功するとは限りません。

しかし、いくつかのポイントを把握しておくことで、失敗してしまうのを避けやすくなります。

そこで今回は、学習塾の開業を成功させるための秘訣を紹介します。

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開業前にやるべきことをチェック!

学習塾を開業したいなら、事前に情報を収集しておくことが大切です。塾業界を取り巻く状況は時代とともに変化しています。どのようなスタイルの学習塾が主流になっているのかを把握しておきましょう。地域の情報を集めることも欠かせません。子どもが多い地域で開業したほうが有利です。地域を決めたら、学習塾の規模を考えて、物件の確保や内装の工事を行います。教室のレイアウトを考えて、机や椅子などを手配しましょう。チラシやホームページなど、集客の準備を行うことも重要です。また、カリキュラムや時間割を決める必要もあります。

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生徒のモチベーションを高める環境づくり!

いくら講師が熱心に教えても、生徒のモチベーションが低ければ、成績は思うように上がりません。モチベーションを高めるには、勉強に関係ないものを置かないようにしましょう。机と椅子の配置にも気を付けたほうが良いです。集中力が下がるので、窓が視界に入らないようにしてください。窓には防音シートを貼っておくのが望ましいです。机は壁と密着させてはいけません。生徒が圧迫感を覚えて、勉強しづらくなることがあるからです。空調は騒音が気にならないものを用意しましょう。街中の場合は、夜間のネオン対策として遮光性の高いブラインドを取り付けておくと安心です。

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強みを持たせて競合他社と差別化!

失敗を避けるには、競合他社との差別化を行うことが大切です。周囲の学習塾と違いがなければ、後発の学習塾が生徒を確保するのは困難です。特に地域に根付いた学習塾がある場合は、塾独自の強みを持たなければ勝負になりません。たとえば、集団指導の学習塾しか周囲にないのであれば、個別指導のスタイルを選ぶのも一つの手です。昔ながらの学習塾が多い地域であれば、インターネットを活用して差別化する方法が考えられます。録画した授業をWebで見て復習できるシステムなどを構築すると良いでしょう。カウンセラーの資格を取得して、サポート力を強みにする方法などもあります。

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保護者との積極的なコミュニケーション!

保護者とのコミュニケーションも非常に重要です。それには2つの理由があります。1つ目は、生徒の成績を上げるためです。成績を効率的に上げていくには、家庭での継続的な学習も必要です。そのためには保護者と生徒の情報を共有して、協力体制を築かなければなりません。2つ目の理由は、学習塾の宣伝に繋がるからです。学習塾の評判は、主に保護者の口コミによって広がっていきます。SNSが普及したことによって、その傾向はさらに強くなりました。そのためコミュニケーションを怠って、保護者の印象が悪くなると失敗しやすくなります。

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開業前に準備を済ませてスタートダッシュ!

早い段階で経営を軌道に乗せたいなら、開業前に準備をしておくことが欠かせません。準備せずに開業してしまうと、授業を行う体制が整うまで時間がかかってしまいます。そのせいで集客のチャンスを逃して、失敗してしまうことがあります。しっかり準備を済ませてから、進級の時期までに開業すると良いでしょう。通塾を検討しはじめる人が多い時期なので、宣伝に興味を持ってもらいやすいです。開業と同時に、無料の体験授業を行うと良い宣伝になります。また夏休みや冬休みの前に、夏期講習や冬期講習の準備をして開業するのもおすすめです。

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まとめ

学習塾の開業で失敗するのを避けたいなら、しっかり準備をしておくことが大切です。生徒のモチベーションを高める環境づくりや、競合他社との差別化について検討しておきましょう。また、集客しやすいタイミングを逃さないことも重要なポイントです。ぜひ今回紹介した内容を参考にして、学習塾の開業を成功させてください。

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参入しやすい?意外と知らない学習塾の開業資金とは

公開日
2022/01/19更新日

個人が開業する店舗の中でも、参入しやすいと言われている学習塾。

大手学習塾がある一方で、地域に根差した個人塾が多いのもそれが理由の一つです。

今回は意外と知られていない学習塾の開業資金について、具体的に紹介します。

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個別指導?集団指導?塾の経営方法で変わる必要な資金

一口に学習塾と言っても、運営スタイルによって必要な資金は変わってきます。具体的には、個別指導か集団指導かの違いです。
個別指導の場合、最大でも講師1人につき生徒2人いうパターンが多いので、個室ブースがメインです。パーテーションなどを設けて、生徒が授業に集中できるようなブースを作る必要があります。

集団指導の場合、学校のように大人数の生徒が同時に授業を進めるスタイルなので、長机と椅子を並べる必要があります。個別ブースのような仕切りは必要ありませんが、多くの生徒が座れるようにしなくてはなりません。
運営スタイルの違いは、講師数にも影響します。講師数が多い場合は講師のためのブースも必要になるので、どのように運営していくのかによって必要な資金は大きく異なるでしょう。

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何を準備すればいい?学習塾開業で必要なもの

それでは学習塾開業で必要となるものを見ていきましょう。まず、物件の確保が第一です。なるべく学校から遠くなく、生徒が通いやすい立地がベストです。トイレや冷暖房など一定の設備は整えておくべきでしょう。次に、机と椅子。これは既に説明した通り、運営スタイルによって数を調整します。またパソコンは必須です。生徒のデータ管理を行ったり、資料を作ったりするのに必要です。それから学習塾で欠かせないのがコピー機です。プリントの印刷などで毎日使うことになるので、なるべくランニングコストの良いものが良いでしょう。リースなども可能です。また指導用のテキストも一式そろえておいた方が、入塾への説明の時にも重宝します。

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運営費用はどれくらい?塾の運営でかかる費用項目とは

初期費用の見当を付けたら、次は運営費用を考えます。実際に塾を経営するにあたって、1ヶ月あたりでどれだけの費用が掛かるでしょうか。まず考えたいのは物件の家賃。水道光熱費も含む固定費は、学習塾の経費の中でも多くを占めます。次に事務用品代。コピー用紙やインクを筆頭に、文房具類が意外とかさみます。最後に人件費。個人でやるのなら問題はありませんが、人を雇うとなると人件費がかかります。塾の場合は時給も高く設定することが多いので、経費コントロールを行う際には忘れてはなりません。
このように塾の運営においては、家賃や人件費などの固定費がほとんどを占めます。

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売り上げ見込みはいくら?意外と難しい授業料の設定

学習塾を運営する際に大事なのが、授業料の設定です。授業料はそのまま売上になるため、低すぎると運営が難しいですし、高すぎると生徒が集まらない可能性も生じます。かかる経費と合わせて設定していく必要があります。

そのためにまず、予想される生徒数を考えます。そこから一人当たりいくらもらえば、運営することが出来るかを算出します。また時給ベースで考えるのも良いでしょう。講師が1時間でもらえるお金を固定し、そのためにはいくら売り上げる必要があるか決めるのです。その際、家賃などの固定費を入れると計算がややこしくなるため、教室維持費などを授業料とは別に徴収する塾も多いです。

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開業後の運営も見据えた準備が大切

学習塾は飲食業とは異なり、売上が安定するまで時間がかかる業界です。生徒が集まらない場合が多いので、開業して1年は利益が上がらないなんてことも珍しくありません。それを見越して、半年以上利益が無くても運営できる余裕資金を持って乗り出すのが良いでしょう。
また途中で、運営スタイルや授業料を変えるのが難しいという特徴もあります。入塾してくれた生徒を差し置いて、運営スタイルを変えたり授業料を上げたりすると信頼に直結するからです。そのため、長い目で見て運営できるような形を開業の際にしっかり準備しておくことが肝心です。

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まとめ

このように学習塾の開業は、資金の面では他業界に比べて少なくて済むものの、持続して運営できるかがカギとなります。教室と講師さえ確保できれば特別な資格はなく運営できますが、生徒が集まらないと売り上げが無いという事になります。開業をする際には、将来的なこともしっかりと考え、運営スタイルや授業料の設定をしていくことが大切になります。

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気になる学習塾の開業資金や年収を徹底解説!

公開日
2022/01/19更新日

学習塾と言えば、特別な知識や経験がなければ開業できないと思っている人も多いでしょう。

しかし、実は比較的、新規参入がしやすい業界でもあり、独立を考えている人にはおすすめです。

ここでは学習塾の開業資金や年収についてまとめました。

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塾経営者の年収を決定するポイント

塾経営者の年収は生徒からもらう月謝によって左右されます。生徒の数が増えて、月謝も増えれば経営者の年収も上がっていくでしょう。
ただし、経営を始めてすぐに年収が跳ね上がることは難しいといえます。開業してすぐ多くの生徒に恵まれることは滅多にありません。開業から1年ほどは経営者といえども節制を迫られるでしょう。
しかし、予め設備投資や人件費についての予算を確保してくれるフランチャイズの塾経営であれば、開業後いきなり高年収を獲得することも十分に可能です。既に塾の名前も世間一般で浸透しているので、生徒集めにも苦労する確率が低くなるでしょう。

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塾オーナーの年収はサラリーマンより高い?

塾オーナーの年収は経営規模などによって大きく変動しますが、一般的には500万円前後だといわれています。ただし、生徒数が少ない学習塾であれば300万円以下の年収になってしまうこともありえるでしょう。塾オーナーになって年収を上げるためには生徒数を多くするための宣伝力と、生徒が多くなっても問題なく授業を行える指導カリキュラムの徹底が必須だといえます。
一方で、莫大な生徒数を抱えている学習塾オーナーの中には年収1,000万円クラスの人も存在します。また、年収には上限があるものの年棒制を採用しているフランチャイズの塾オーナーであれば、生徒数の変動に関係なく安定した収入を見込めるでしょう。

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塾開業の際に押さえておきたいポイントとは

塾には集団指導、個別指導、進学塾、学習塾といった種類があります。塾を開業するにあたっては、いずれの分野で経営していくのかを明確に打ち出す必要があります。
また、備品の多さも塾の特徴です。教室に使うホワイトボード、机、椅子などはもちろんですが、事務用のパソコンなども必須でしょう。
そして、塾の個性を決めるのが教材です。フランチャイズの塾の中には独自のテキストを用意しているケースもありますが、経営者が市販の教材を選定し揃える塾も少なくありません。塾の個性や生徒の学習レベルを見極め、適した教材を用意することが塾の成功を左右するといってもいいでしょう。

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どうすれば生徒は集まってくれるのか

塾の経営は生徒が集まらないことには成立しません。良質の授業を提供し、通ってくれている生徒の成績が向上し、評判を高めることは集客の大前提です。しかし、短期的に結果が出る集客方法も並行して行わなければ経営難にぶつかることもあるでしょう。
まず、チラシや看板などの広告媒体は積極的に利用したいところです。塾は地域に密着してこそ近隣の生徒を集めることができます。そのため、目につきやすい紙媒体の宣伝は効果を発揮しやすい傾向があります。
また、ホームページの充実も急ぎたいポイントです。ホームページがしっかりしている塾は保護者からの信頼度を高めます。月謝や指導内容について知ってもらえるのもプラス要素でしょう。

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宣伝費を抑えるための工夫をしよう

集客のためにも宣伝には力を注ぎたいところですが、一方でお金をかけた宣伝ばかりしていると開業資金があっという間に底をついてしまいます。また、宣伝に体力を奪われて肝心の指導が疎かになってしまうこともあるでしょう。お金をかけなくても宣伝が行える仕組みを作り出すことが肝心です。
たとえば「紹介割引」のようなシステムは有効です。新しい生徒を紹介してくれると月謝が安くなるなら、生徒の保護者も積極的に知人を誘ってくれるでしょう。
また、近年では生徒や保護者もSNSを活用するようになりました。SNSであれば無料で宣伝を行えるので授業の様子などを伝える投稿をするなど、大々的に利用しましょう。

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まとめ

塾を開業するならいかにお金を使う場所を効率化できるかがポイントです。自力でまかなえる部分はまかない、費用対効果を期待できるところに開業資金をつぎ込むことで、スタートダッシュをかけることが可能になります。経営に手腕を発揮できれば、教育現場の経験が足りない人でも、サラリーマン以上の収入を得ることが夢ではなくなるでしょう。

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どんな手続きが必要?学習塾を開業する方法

公開日
2022/01/19更新日

学習塾を開業して、子供たちに勉強を教えたいというニーズが高まっています。

自宅で簡単に始めることもでき、初期費用もかからないイメージもあるでしょう。

しかしどんな手続きが必要なのでしょうか。学習塾を開業する方法と手続きについて紹介します。

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開業にあたって準備しておくこと

学習塾を開業するための特別な手続きは必要ありません。そのため誰でも簡単に始めることができます。自分1人で教えるような小さな規模の学習塾であれば講師も必要なく、自宅を使って行えますので、開業資金もほとんどかからないでしょう。

一般的な小規模の学習塾を開業する場合には、教室を借りるための敷金や礼金、机やいすなどの備品や、電化製品や看板などの購入代金といった初期費用が掛かりますので、ある程度の費用を用意しておく必要があります。講師を雇う際にはさらに予算がかかりますので、それらすべてを考慮して開業に向けての準備を行いましょう。

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個人事業主と法人、どちらにメリットがある?

学習塾の規模によりますが、個人事業主として開業するほうが、手間も費用もおさえられるというメリットがあります。法人は会社を設立するための登記の手続きを行わないといけません。登録免許税などを支払う必要もあり、最低でも25万円かかります。

個人事業主であると税務署への届け出だけで済みますので簡単に終わらせることができ、費用もかかりません。しかし法人には信用面というメリットがあるのも忘れてはいけないでしょう。そのため学習塾を開業する際は個人事業主として行い、軌道にのった時点で法人登録に切り替えるというのも賢い選択であると言えます。

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届け出書類はどこに提出する?

学習塾を開業する際の届け出の手続きに関しては、個人事業主であるのか法人であるのかによって違いがあります。個人事業主の場合、税務署に開業届を提出するだけです。屋号を書く欄がありますので、塾の名前だけはあらかじめ決めておき、身分証明書と印鑑さえあれば届け出が可能です。

法人化する場合には同じ会社名での設立はできないので、類似商号を調査する必要があります。会社名が決まれば社長の実印と会社の実印、会社銀行印の3つの印鑑を作成し、定款を作成し認証を受けます。その後法務局に行き「株式会社 設立登記申請書」を提出しましょう。最後に税務署に書類を提出すれば手続きは完了します。

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提出期限には気を付けましょう!

税務署への開業届には提出期限があるので、期限までに必ず提出しなければなりません。開業届の提出期限は、事業開始の事実があった日から1カ月以内に提出します。提出期限が土日や祝日に当たる場合にはその翌日が期限です。また、個人事業主は確定申告に青白申告と白色申告があり、所得の計算で有利になる青色申告を利用したい場合には、青色申告申請書を提出しなくてはいけません。

青色申告申請書にも提出期限があり、1月15日までに新たに事業を開始した場合にはその年の3月15日まで、1月16日以降に新たな事業を開始した場合には、事業を開始した日から2カ月以内になっています。それをこえるとその年は青色申告ができなくなり、65万円の控除を使うことができませんので注意しましょう。

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計画を立てて万全の準備を!

学習塾を開業するには、開校するためのテナント探しから生徒の集客、備品の購入など、しなければいけないことがたくさんあります。開業するための手続きも法人の場合はすでに書いたように非常に面倒ですので、事前にしっかりと手続きの方法と、そろえておくべき書類や印鑑などを確認しておくとスムーズに進むでしょう。個人事業主の場合でも税務署への届け出は開業から1カ月以内に行うべきであり、青色申告申請書にも提出期限があります。それらを忘れずに行えるように手続きの計画をきちんと立て、開業に向けて万全の準備を行いましょう。

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まとめ

学習塾を開業するの手続きは、その経営形態が個人事業主か法人かで変わります。いくつかの書類には提出期限がありますので、提出期限を守りきちんと手続きを行うことで、無駄な出費も防げます。書類の不備で何度も足を運ぶ必要がないように、手続きの計画はきちんと立て、事前にしっかり準備をして手続きにのぞむことが大切です。

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