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フランチャイズ本部向け

フランチャイズ本部に求められるサポートとは?独自性のあるサポートも紹介

2022/03/16公開日
2022/04/01更新日

フランチャイズへの加盟を検討している方は、フランチャイズ開業後の不安でいっぱいです。

「安定した収益は得られるのか」「サポート内容は充実しているのか」など、悩みは尽きません。

そのためフランチャイズ本部は、オーナーが必要とするサポート内容を理解し、期待に応えられるような支援を行えることをアピールしなければなりません。

では、具体的にどのようなサポートをオーナーは必要としているのでしょうか?

フランチャイズのサポート内容を充実させ加盟店を増やすために、人気フランチャイズTOP20からサポート内容を分析してご紹介します。

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フランチャイズ開業時のオーナーの不安

フランチャイズ本部のサポート内容について考えるときは、まずオーナーが何に対して不安を持っているかを知るべきです。

この章では、フランチャイズオーナーが加盟前や開業時に抱えている不安について解説します。

1-1. 開業後に収益を得られるか心配

個人事業主にとって、開業後すぐに収益が得られるのか、また安定した収入が得られるのかは常に不安の種でしょう。

また法人なら、新規事業としてフランチャイズに加盟する場合、失敗すれば社員へ影響が出るため慎重になるはずです。

フランチャイズオーナーは会社員とは違い、プロジェクトが失敗しても成功しても、変わらず給料がもらえる立場にはいません。

自身で売り上げを伸ばすほかないため、開業後に収益を得られるかどうかは大きな問題です。

1-2. フランチャイズ本部からきちんとしたサポートは受けられるのか

すでに多くの実績があるフランチャイズ本部の事業に加盟する場合、オーナーはある程度本部への信頼を感じやすいです。

一方これから本部を立ち上げてビジネスを展開しようとしている場合、加盟店がまだまだ少なく、実績は十分ではないでしょう。

「実績=安心」というイメージは多くの方にあります。

そのため本部を立ち上げたばかりのフランチャイズに対して、「開業直後から収益を得られるのか」「しっかりとしたサポートが受けられるのか」と心配を感じるのは自然なことです。

1-3. 失敗して後悔したくない

「収益が得られるのか」という不安と同時に、「失敗したくない」という気持ちもオーナーは持っています。

フランチャイズ本部による開業前研修が充実していても、立地が悪く集客が難しかったり経営戦略が甘かったりすれば、経営が安定しません。

また、開業前研修やスーパーバイザー(SV)による指導が不十分であれば、知識や技術が不足していることもあります。

そうなると加盟店は十分なサービスや商品を提供できず、本部にとってはブランドイメージの低下にもつながるでしょう。

研修や指導が不十分であればどちらにもリスクはあります。

加盟店のオーナーが失敗して後悔しないよう、開業前研修やスーパーバイザー(SV)による指導など、フランチャイズ本部はサポート内容をしっかりと計画して準備する必要があります。

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TOP20からわかる満足されるフランチャイズのサポート内容5選

フランチャイズの加盟検討者や開業前のオーナーに、どんな不安があるのかわかりました。

ではその不安を解消するために、フランチャイズではどのようなサポート体制を構築すべきでしょうか?

オーナーが満足するサポート内容を知るために、フランチャイズに特化したマッチングサイト「ビジェントフランチャイズ」の人気ランキングTOP20を参考にしました。

参考になるフランチャイズのサポート内容例5選をご紹介します。

2-1. フランチャイズ独自の集客システム

リピーターや新規の顧客を増やすには集客力が大切です。

顧客が増えなければ売り上げが伸びないため、集客力があるかどうかはオーナーが厳しく見ているポイントのひとつでしょう。

この点、独自の集客システムを構築しているフランチャイズは、集客力を重要視するオーナーにとって魅力的なはずです。

人気TOP20にランクインしているフランチャイズの集客システムには、独自に構築したネットワークを利用し、リピーターや顧客の獲得を有利に進めているものがありました。

中には海外ネットワークを有効に活用しているフランチャイズもあり、日本国内に限らず世界規模の市場でビジネスを展開できるものもあります。

2-2. 研修が充実

未経験からフランチャイズオーナーになる方は多くいます。

未経験者の場合、「経営ノウハウや技術が身に付けられるのか」を心配して、研修の品質を重要視するケースが少なくありません。

ほとんどのフランチャイズでは開業前研修が行われていますが、内容は異なります。

開業前の研修について不安を感じる加盟検討者に対して、「研修が充実している」ことがわかるよう、広告や説明会でアピールする必要があります。

人気TOP20のフランチャイズ事業の中にも、研修が充実していることを強みにしているところが多くありました。

未経験者も含めて加盟者を募集したいのであれば、「研修が充実」「未経験歓迎」といったキーワードがあると安心感を与えられるでしょう。

また、専門知識を必要とするフランチャイズであればなおさら、開業前研修でしっかりと知識が身に付けられるか心配になるでしょう。

開業前研修をしているフランチャイズは多いですが、「ハイレベルな教育をしている」ことをアピールできれば、同業他社との差別化を図りやすくなります。

2-3. 商圏分析サポート

本部から店舗を指定されるのではなく、オーナーが物件や土地を探す場合、商圏調査をしておかなければ失敗してしまうこともあります。

そこで重要なのが、フランチャイズ本部による商圏分析サポートです。

自宅で開業したり自身で物件や土地探しを行ったりする場合、「プロの目から見てこの立地は有利か不利か、どっちだろう?」と気になることでしょう。

競合店舗が近くにあったりニーズがなかったりすれば、経営が悪化する恐れがあります。

商圏分析サポートをしていれば、「フランチャイズ本部が分析してくれたのだから、うまく経営できるはず!」と自信も出やすいはずです。

また本部に対しての信頼度アップも期待できます。

2-4. 営業サポート

営業未経験でオーナーとなる場合、経験がないことを不安に感じるかもしれません。

営業は売り上げに直接関わる重要な仕事ですが、営業ノウハウがまったくない方にとっては難易度が高いでしょう。

そのため、本部がしっかりと営業サポートをすることは大切です。

本部からの紹介で営業ができれば、ルート営業となりハードルが低くなります。

逆にこのような営業サポートがなければ、人脈を一から構築し、飛び込み営業もしなくてはならない可能性があるでしょう。

飛び込み営業は精神力と営業力の両方が必要なため、この能力やスキルが身に付いていない方にとっては大変です。

フランチャイズによって営業形態は異なりますが、営業力が多く求められるフランチャイズでは、特に営業サポートが欠かせません。

2-5. 開業後のバックアップサポート

開業前研修だけでなく、開業後のバックアップサポートをしてくれるフランチャイズもあります。

具体的な内容は、定期的な研修や情報の共有などです。

スーパーバイザー(SV)による経営サポートは多くのフランチャイズで導入されているため、目新しいサポート内容ではありません。

独自性があるプラスアルファのサポートを行うなら、同業他社との差別化が図れるほか、オーナーも安心して開業しやすいでしょう。

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オリジナリティが高いフランチャイズのサポート5選

ビジェントフランチャイズ」に掲載されているフランチャイズ情報の中から、オリジナリティのあるサポートを5つ厳選してご紹介します。

ほかには見られないサポート内容であるため、「他社では見られない独自のサポート内容を取り入れたい」と考えている場合は、ぜひ参考にしてみてください。

3-1. 1年間ロイヤリティ軽減サポート

「1年間ロイヤリティ軽減サポート」は、ある塾フランチャイズのサポートです。

このサポートでは、開校から1年の間ロイヤリティの月額上限が設定されるため、開校初期に収益の最大化が目指せるようです。

塾フランチャイズのロイヤリティは、生徒の授業料や講習料などの10%が相場です。

ロイヤリティ額が固定されていないフランチャイズでは、売り上げがあればあるほどロイヤリティも高くなってしまうのがデメリットです。

しかしロイヤリティが固定されてしまえば、売り上げが上がるほど利益が増えるため、加盟店のオーナーはたくさんの利益が得られます。

開業してから経営が軌道に乗るまでは、なかなか収益を得られずロイヤリティが負担になってしまう店舗もあります。

加盟店に負担をあまりかけず、長く経営してほしいのであれば、安定した経営ができるまでの最初の1年は、ロイヤリティを低く抑えるのもよい選択肢です。

3-2. 新規問い合わせ30名まで集客費用をフランチャイズ本部が負担

こちらも塾フランチャイズにて提供されているサポートです。

このサポートでは、体験コースにつながる新規問い合わせが30名を超えるまで、本部が集客活動の費用を負担します。

開業当初はリピーターがあまり期待できず、集客のために使った費用を回収できるほどの利益が出ないこともあります。

そのようなとき、このような集客サポートがあるとオーナーの負担は軽減するでしょう。

塾のフランチャイズに限らず、ほかのフランチャイズでも導入できそうなサポートです。

3-3. 研修とロールプレイング80時間以上

ある塾のフランチャイズでは、研修+ロールプレイングを80時間以上行うサポートがあります。

直営教室での実務訓練(OJT)の場合、オーナーが出店する地域とは学区や市場性が異なる場合があるでしょう。

そのため、本部による座学とロールプレイングを行い、開校支援をします。

研修とロールプレイングの時間は80時間超!
しっかりとした研修で間違いのない知識を身に付けられることが大きな特徴です。

徹底的に研修を行えばブランド全体の品質が保たれるため、専門知識が必要とされるフランチャイズでは、有効なサポート内容となることでしょう。

3-4. 研修期間が驚異の50日間

あるハウスクリーニングのフランチャイズでは、研修期間が50日間もあります。

一般的なハウスクリーニングのフランチャイズでは、開業前研修は10日前後であるため、かなり研修内容が濃いことが伺えます。

研修は実技・薬剤機材・本部理解・営業集客・税務などについてレクチャーするなど、独立時からプロとして働けるような充実した内容になっています。

ハウスクリーニングではお客さまの自宅が現場となるため、口コミが重要視される傾向があるようです。

少しでも悪い口コミがあればフランチャイズ全体のブランドイメージの低下につながる恐れがあるため、こだわりのある研修が行われています。

3-5. オンラインによる研修やセミナーの開催

研修やセミナーをオンラインで開催するサポートは、不動産ビジネスを展開するフランチャイズや、スマートフォンの修理業で見られました。

オンラインで研修やセミナーを受講できると、遠方からの参加が可能です。

定期的に勉強会を開催しているフランチャイズもありますが、日程が合わなければ参加が難しいこともあります。

オンラインで研修やセミナーを受講できれば、移動時間や交通費がかからず、好きな場所から参加できるため魅力的です。

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フランチャイズの加盟店募集なら「ビジェントフランチャイズ」にお任せ

フランチャイズ本部にて魅力的なサポート体制を整えたなら、加盟店の募集に入ります。

加盟店の募集をスムーズに進めたい方は、「ビジェントフランチャイズ」にお任せください。

「ビジェントフランチャイズ」は、フランチャイズに特化した日本最大級のマッチングサイトです。

閲覧者はフランチャイズへの加盟を検討している方たちが大半を占めるため、ターゲットに近い方たちに向け確実にアピールができます。

アピールしたいサポート内容がしっかり伝わるよう、専任コンサルタントが広告の打ち出し方などを徹底的にサポートします。

「魅力的なサポート内容も準備したけど、加盟店の募集って難しいな…」

このような悩みをお持ちの方は、ぜひ「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください。

あなたのフランチャイズビジネスを、弊社が全力で支援します。

「ビジェントフランチャイズ」

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まとめ

フランチャイズの加盟検討者が求めるサポート内容について、人気ランキングTOP20から分析しました。

またオリジナリティが高いサポート内容についてもご紹介しましたが、今後本部のサポート内容を考える際にお役に立てていただけると幸いです。

オーナーや加盟検討者は「収益が上げられるだろうか」「しっかりとした研修は受けられるだろうか」といった不安を感じています。

その不安を解消できるようなサポート体制が整えられていれば、ほかのフランチャイズと比べて魅力が伝わり、契約につながるかもしれません。

「他社と差別化したい」
「魅力的な内容で加盟者を集めたい」

このようにお考えでしたら、まずはサポート内容を見直してみてはいかがでしょうか。

加盟者の募集でお困りであれば、「ビジェントフランチャイズ」が全力でサポートいたします。

これまでの知見とノウハウを生かして支援いたしますので、ぜひご相談ください。

代理店・商材サービス探し 情報比較サイト ビジェント

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フランチャイズ管理システムのおすすめ3選!業務効率を向上させ加盟店拡大を目指す

2022/01/26公開日
2022/01/28更新日

フランチャイズ本部立ち上げの際は、加盟店を管理するシステムの導入が必要です。

フランチャイズ加盟店の情報をきちんと管理していなければ、開業前研修の進捗や店舗の運営状況など必要な情報を把握できず、トラブルが発生する恐れがあります。

しかし、「フランチャイズ管理システム」と調べてみると膨大な検索結果がずらり…。

システム販売会社の公式サイトやその他一般のサイトがあふれていて、何から調べればよいのか迷ってしまうかもしれません。

「なんだか面倒だから、パッと見てわかるものが欲しい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、フランチャイズ管理システムの必要性を説明するとともに、おすすめの管理システム3選をご紹介します。

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フランチャイズ管理システムの必要性

管理システムの必要性について、

「管理だけならExcelなどのファイルにデータを入力すればよいのでは?」
「管理システムなんておおげさじゃない?」

と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、管理すべき情報をすべて手作業で処理するとなるとかなりの負担になる上に、人的ミスが発生する恐れがあります。

加盟店が増加すればするほど管理は難しくなるため、業務効率の向上やミス防止のためにも、「管理システムの導入」がおすすめです。

1-1. フランチャイズ加盟店の情報管理

加盟店の情報をきちんと管理するのであれば、基本情報だけでなく店舗別の売上成績も必要です。

特にSVによるしっかりとした指導をしたいのであれば、開業前研修の進捗状況や、開店後の損益管理・分析も行う必要があります。

これらの処理を手作業で行うのは面倒ですし、管理に追われると本来の業務に支障が出る可能性も考えられるでしょう。

この点、管理システムを導入すれば、業務効率がアップするほか人的ミスを減らせます。

1-2. トラブル防止につながる

加盟店のオーナーと店長が異なる場合、2者間のコミュニケーション不足が起きると、トラブルが多発して本部にクレームが入ってしまうでしょう。

この点、加盟店内で情報共有ができる管理システムを導入すれば、経営状態がオーナーにも伝わるためトラブルを防止しやすくなります。

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フランチャイズ管理システムのおすすめ3選

「どの管理システムを導入すればよいかわからない」という方のために、フランチャイズ管理システムのおすすめ3選をご紹介します。

業態により必要な機能は異なるため、参考としてどんな業態にもマッチするシステムを1つと、飲食業・塾に特化した管理システムをそれぞれ1つずつご紹介します。

2-1. 楽楽販売|ラクス

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引用:ラクス|「楽楽販売」

まずご紹介するのは、「ラクス」のクラウド型販売管理ツール「楽楽販売」です。

楽楽販売は、Excelやメールで管理している社内業務をシステム化し、業務効率をアップさせるWebデータベースを提供しています。

プログラムの知識がなくても操作画面を変更できたり、自社規定に合わせた承認フローを設定できたりと、フレキシブルにカスタマイズできます。

汎用性が高くどんな業態でもマッチするのが魅力です。

料金:初期費用15万円+月額費用は6万円~

【楽楽販売の機能と特徴】

システム構築 情報共有 帳票発行 外部システム連携
・Excelからデータベースを作成できるほか、数値項目や選択肢・計算項目も簡単に作成可能

・データ同士をひも付けし、関連情報への素早いアクセスが可能

・クラウドシステムを利用することにより、外出先からでも情報共有が可能

・データ登録や更新があればメールで通知してくれるため、共有漏れがない

・スマートフォンやタブレットから利用できるため、外出先でもデータを確認できる

・登録したデータがExcelのフォーマットに自動で流し込まれ、帳票を簡単に作成できる

・転記作業が不要なため、人的ミスや発行作業の時間を削減可能

・ボタンひとつでPDFファイルを簡単に作成

・CSV形式のデータの取込と出力、および定型メールの自動取込とAPI連携が可能

・会計システムや電子契約システムなど、あらゆるシステムと連携し業務を自動化する

カスタマイズ機能 ルーチンワークの自動化 稟議承認のシステム化 安心・安全のセキュリティ
・データベースの構築や入力フォーム・画面レイアウトの設定・操作メニューを、利用方法に合わせてカスタマイズできる ・ステータス変更・アラートメール・自動集計・合算処理・処理の一括自動実行が可能

・入力時間の短縮や対応漏れの防止・業務効率のアップ・人的ミスの削減ができる

・稟議規定に合わせた承認フローの設定・通知メール・スマートフォンでの閲覧と承認・帳票発行が可能

・外出先からでも申請内容が閲覧・承認できるため、業務効率がアップする

・申請・承認・差し戻しがあった場合はメールで通知されるため、承認漏れの防止や状況確認の手間が省ける

・アクセス制限・操作とログイン履歴・接続可能な端末の制限・バックアップができる

・アクセス制限だけでなく操作履歴も残るため、誰がいつログインしてどのような操作をしたのか確認可能

・誤ってデータを削除してしまっても、7世代分のバックアップがあるので安心

2-2. BistoroMate飲食業向けASPサービス|日立システムズ

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引用:日立システムズ|飲食業向けASPサービス「BistroMate」

次にご紹介するのは、「日立システムズ」の飲食業向けのフランチャイズ管理ツール「BistroMate」です。

BistroMateは、店舗や本部の作業を軽減し分析管理をサポートしてくれるため、SVによる加盟店への指導にも役立てられます。

プランにより初期費用の有無があるため、料金が気になる方はお問い合わせください。

【BistroMateの機能と特徴】

受発注・仕入管理 売上管理 勤怠管理 シフト管理 分析管理
・Web・FAX・FTPと、取引先に合わせた発注形式が選べる

・タブレットでも入力しやすいボタン配置で、バックヤードからの発注にも対応

・仕入管理では店舗に納品した商品の検収・返品・移動・廃業管理も可能で、イレギュラーにも対応できて安心

・POSと連動することにより、売上データが自動で取り込める

・POS未導入の場合でも、売上管理画面から直接入力することで売上管理が可能

・顔認証・静脈認証などの生体認証でスタッフの出退勤登録が可能

・なりすましを防止し、正確な勤務時間がわかる

・出退勤登録画面にはシフトと実勤務状況がグラフ化され、シフトが一目でわかる

・PDF出力で個別の給与明細の切り出しができるため、本部が給与明細を発行して郵送する必要がない

・店舗スタッフはスマートフォンから希望のシフトを申請でき、確定したシフトも閲覧可能

・シフト表のペーパーレス化を実現したほか、コミュニケーションツールとしても使用できる

・シフト表はWeb上で作成でき、希望シフトが反映された状態から組めるため、紙でシフト表を作成するよりも簡単

・店舗別分析管理・分析帳票の作成・マネジメントサイクル別の分析帳票の作成が可能

・メニュー別ABC分析や予算達成率管理などあらゆる情報が管理できるため、SVの指導にも役立つ

営業日報・損益管理 小口現金管理 棚卸管理 フランチャイズ管理 仕入先管理
・日報を自動作成でき、本部での集計作業が不要になる

・業務効率のアップのほか、人的ミスも削減できる

・営業状況をリアルタイムで確認できるため、集計を待たなくても営業状況を本部が確認できる

・損益管理をグラフ化することで、一目で確認できる

・小口現金の入金・出金管理や会計連動に必要な項目の設定、および一覧のPDF化・CSVデータの切り出しができる

・操作が簡単な上、店舗で入力すれば本部で承認・確定が行える

・食材と備品を対象に棚卸が可能

・パソコンで入力すればデータセンターで確定処理がされ、確定後は会計システムに送られる

・棚卸データは本部からでも確認できる

・店舗の実績データから請求書の自動作成が可能なほか、加盟店からの入金データを入力すれば請求残高の表示ができる

・請求内容は加盟店オーナーのパソコンから確認でき、ペーパーレス化を実現

・予算管理では客数・人件費・仕入・光熱費などの予算データの管理ができる

・受注管理・出荷管理・支払予定管理・請求管理・伝票管理が可能

・加盟店からの受注から支払予定参照までの業務が一元管理できる

2-3. 塾FCの達人|Xist

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引用:Xist|「塾FCの達人」

最後にご紹介するのは、塾フランチャイズに特化した「Xist」の総合管理システム「塾FCの達人」です。

塾FCの達人は、加盟校だけでなく生徒の情報管理も必要とする塾フランチャイズにピッタリの機能が満載。

生徒の塾費用の入金管理もしてくれます。

経済産業省の「サービス等生産性向上IT導入支援事業」に認定されており、システム導入のための補助金申請など導入サポートが付いているのが魅力です。

料金:ミニマムパック 300万円(加盟店5店まで)
     ベーシックパック 400万円(加盟店300店まで)
     カスタマイズパック 要問い合わせ

【塾FCの達人の機能と特徴】

校舎管理 オーナー・アプラス管理 問い合わせ管理 売上管理(本部) 郵便番号・銀行コードのデータアップロード
・校舎登録や一覧・詳細・支払通知書のダウンロード、および校舎の売り上げ登録ができる ・加盟校のオーナー登録と一覧の閲覧が可能

・引き落とし結果も入力できる

・問い合わせ一覧から、詳細・処理画面の管理が可能 ・売上表示と目標数値の設定 ・郵便番号と銀行コードのデータアップロードが可能
EC 生徒管理 教材ダウンロード 売上管理(加盟校) その他
・本部は商品表示と登録・在庫管理・発送処理・納品書の出力・カテゴリ表示・注文一覧表示を利用可能

・加盟校は商品・注文一覧の表示とカート機能を利用可能

・加盟校は生徒の登録と一覧表示、契約登録と変更、および中途退会・休会設定などができる ・授業に必要な教材や資料・マニュアルなどをダウンロード可能 ・月別売上の表示と生徒の未入金一覧表示、アプラスの引き落とし結果を閲覧できる ・業務集計自動送信、月締め・7日締めの自動処理

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フランチャイズ本部の立ち上げなら「ビジェントフランチャイズ」にお任せ

優れた管理システムを導入しても、加盟者が集まらなければフランチャイズ事業は成長しません。

「加盟店を募集するにはどうしたらよいのだろう」とお困りの方は、ぜひ「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください!

「ビジェントフランチャイズ」は、フランチャイズに特化した日本最大級のマッチングサイトです。

フランチャイズ加盟店の募集情報を掲載する際は、広告の打ち出し方や送付資料内容のアドバイス・募集後のフォローなどを、専任コンサルタントがしっかりサポートいたします。

以下の公式サイトより、「ビジェントフランチャイズ」のサービス概要をご覧ください。

「ビジェントフランチャイズ」公式サイト

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まとめ

フランチャイズ管理システムの必要性について解説するとともに、おすすめの管理ツール・システムをご紹介しました。

加盟店をしっかりと管理できるシステムを導入しておけば、本部の業務効率アップや人的ミスの軽減を期待できます。

また加盟店も、毎週・毎月行わなければならない本部への報告やシフト管理などの作業をスムーズに行えます。

フランチャイズ管理システムを導入すれば、加盟店が増加しても適切な管理体制の維持が可能です。

業態に合ったシステムを導入し、フランチャイズビジネスの拡大を目指しましょう!

ビジェントフランチャイズ

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フランチャイズの加盟金とロイヤリティの設定方法は?ジャンル別の実例も紹介

公開日
2022/01/28更新日

フランチャイズパッケージを作成する際、加盟金やロイヤリティの設定方法が気になりませんか?

加盟金やロイヤリティの設定は、同業他社とのバランスや妥当性、また本部と加盟店の収益性なども考慮した上で決定します。

そのためには相場や設定方法を理解しておかなければなりません。

そこで、フランチャイズの加盟金やロイヤリティの設定方法を知りたい本部の方に向け、加盟金の相場やロイヤリティの設定方法・種類について解説します。

また、ジャンル別の加盟金とロイヤリティについて調査しました。

これから立ち上げるフランチャイズに似ているものがあれば、ぜひ参考にしてください。

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フランチャイズの加盟金の相場と設定方法

フランチャイズの加盟金を決めたくても、相場や設定方法を知らなければすぐには決定できません。

そこで、フランチャイズにおける加盟金の相場や設定方法について解説します。

1-1. 加盟金の相場は数十万円から数百万円程度

フランチャイズによってばらつきはあるものの、加盟金は数十万円から数百万円程度で設定されていることが多いです。

無店舗型や小規模の店舗であれば100万円以下のケースもあります。

中規模の店舗になると300万円程度が相場。

コンビニエンスストアでは、200万円前後ともいわれています。

加盟金の中身や特徴について知りたい方は「開業希望者必見!フランチャイズ加盟金の相場と注意点」をご覧ください。

1-2. 加盟金の設定は資金使途によって決定する

加盟金の設定方法は明確なルールがないものの、同業他社とのバランスや妥当性、また本部と加盟者の収益性を念頭に置いて設定しなければなりません。

この点、研修費用など加盟金の資金使途について考えてみるのはよいことです。

同業であったとしても、自社と他社が実施する研修内容には違いがあり、その価値は必ずしも一致するわけではありません。

使途により多少の差が出るとしても、相場や同業他社より加盟金が大幅に高くなるのはよくありません。

そうなると、加盟者がより相場に近いフランチャイズに流れてしまう恐れがあります。

資金使途をよく考えつつ、相場に見合った加盟金の設定を慎重に行いたいものです。

加盟金の実例が知りたい方は、「【ジャンル別】フランチャイズの加盟金とロイヤリティの実例」をご覧ください。

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フランチャイズのロイヤリティの設定方法

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フランチャイズの加盟金の設定方法にルールや種類はありませんが、ロイヤリティの設定方法は、主に以下の3種類に分かれます。

  • ・「売上歩合方式」
  • ・「粗利分配方式」
  • ・「定額方式」

フランチャイズによっては、これらの設定方法をベースにした上でアレンジを加え、独自の算出方法で決定しているところもあります。

2-1. 売上歩合方式

「売上歩合方式」は、売り上げによってロイヤリティ額が変動する方式です。

売り上げに対して一定の割合でロイヤリティを請求するシンプルな方法であり、さまざまな業界で採用されています。

売り上げが多いときはロイヤリティも増えますが、売り上げが少ないときはロイヤリティが少なくてすむため、加盟店への負担が過剰になることはありません。

例えばロイヤリティを毎月定額支払う場合、売り上げが少ない月は加盟店にとってかなりの負担になります。

しかし売上歩合方式を採用していれば、毎月定額を支払うよりも負担は少なくなります。

2-2. 粗利分配方式

「粗利分配方式」は、粗利益から割合でロイヤリティを決める方式です。

主にコンビニフランチャイズで採用されています。

「粗利益」とは、売上高から原価を引いた金額です。

売り上げから仕入費用や製造費用を引いているため、「商品やサービスの価値を表す利益」といえます。

2-3. 定額方式

「定額方式」は、毎月定額のロイヤリティを支払う方法です。

ほかの設定方法と比べ、ロイヤリティ額が毎月固定されているために加盟者が管理しやすいのが特徴。

また、売り上げが増えれば支払いが占める割合は低くなるため、加盟店は利益を出しやすいです。

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【ジャンル別】フランチャイズの加盟金とロイヤリティの実例

ここまでフランチャイズの加盟金とロイヤリティの相場・設定方法について解説してきました。

次は実例をご紹介します。

「一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会」が公開している情報開示書面を参考に、フランチャイズの加盟金とロイヤリティをジャンル別に比較してみました。

先述のとおり、フランチャイズの加盟金とロイヤリティを設定するには同業他社とのバランスが大切です。

今後立ち上げる予定のフランチャイズと同じジャンルのものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

3-1. コンビニ大手3社

日常的に利用することも多い、コンビニ大手3社(セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソン)の加盟金とロイヤリティをまとめました。

契約タイプにもよりますが、加盟金は110~260万円、ロイヤリティは月間売上総利益の43~76%です。

加盟金に関しては、店舗を加盟者が用意するか、本部が用意するかで金額が変わります。

ロイヤリティに関しては、売り上げが高いほどロイヤリティが高くなったり、特定の売上額を超えない設定にされていたりする傾向があります。

これは利益を効率よく出すための設定かもしれませんし、なるべく多くの店舗を展開するために、特定の店舗へ利益が集中しないようにした設定なのかもしれません。

3-1-1. セブン-イレブン・ジャパンの加盟金とロイヤリティの特徴

セブン-イレブン・ジャパンでは、ロイヤリティを「セブン-イレブン・チャージ」と呼んでおり、粗利分配方式を採用。

売上高から売上商品原価を差し引いて算出されます。

セブン-イレブンでは、「インセンティブ・チャージ」「特別減額」といった、ロイヤリティの減額制度があります。

これは3段階に分かれており、1段階目が「インセンティブ・チャージの適用」です。

インセンティブ・チャージは、開店後満5年を経過した店舗に適用され、条件を満たせば売上総利益額の最大3%が減額されます。

2段階目ではインセンティブ・チャージによって算出された金額から1%相当が減額され、3段階目ではさらに減額されます。

セブン-イレブン・ジャパンの加盟金とロイヤリティ(月間売上総利益に対して算出)

契約タイプ 加盟金 ロイヤリティ ロイヤリティに関する特別な制度
Aタイプ ・研修費用:55万円
・開業準備手数料:110万円
・開業時出資金:150万円

総額:315万円

・24時間営業店:43%相当
・非24時間営業店:45%相当
・インセンティブ・チャージ
・特別減額
Cタイプ ・研修費用:55万円
・開業準備手数料:55万円
・開業時出資金:150万円

総額:260万円

・0~250万円:56%
・250万1円~400万円:66%
・400万1円~550万円:71%
・550万1円~:76%

3-1-2. ファミリーマートの加盟金とロイヤリティの特徴

ファミリーマートは加盟金が150万円と、コンビニフランチャイズの中では比較的安いです。

また加盟金は店舗会計上の正味資産に計上され、商品の仕入れ代金や両替現金(40万円)に充てられるのも特徴。

契約タイプは4つあり、投資や貸与・物件・使用賃借など、本部から受けられるサポートの種類と数によって金額が変わります。

なお、廃棄ロス原価は仕入原価高から差し引きでき、廃棄ロスとして営業費に計上できます。

ファミリーマートの加盟金とロイヤリティ(毎月の営業総利益に対して以下のように算出)

契約タイプ 加盟金 ロイヤリティ
1FC-A 150万円 ・250万以下:49%
・250万1円以上350万円以下:39%
・350万1円以上:36%
1FC-B ・250万円以下:52%
・250万1円以上350万円以下:42%
・350万1円以上:39%
1FC-C ・300万円以下:59%
・300万1円~450万円以下:52%
・450万1円以下:49%
2FC-N ・300万円以下:5年目まで59%、6年目以降57%
・300万1円~550万円以下:5年目まで63%、6年目以降60%
・550万1円以上:5年目まで69%、6年目以降66%

3-1-3. ローソンの加盟金とロイヤリティの特徴

ローソンも粗利分配方式ですが、売上高から引かれる総売上原価には、見切り品や処分品・棚卸ロス原価が含まれているため、一般的な粗利益高とは異なります。

そのため、見切り・処分品や棚卸ロスを加盟者の営業経費として計上できることも特徴です。

ローソンの契約タイプは2つあり、Bn契約は「加盟者が店舗を用意するタイプ」、Cn契約は「本部が用意した店舗を加盟者が経営するタイプ」です。

ロイヤリティは「ローソン・チャージ」と呼ばれ、月間・四半期・年間の総粗利益高に対して算出されます。

なお、四半期の計算は月間のローソン・チャージの累計との差額が精算されます。

加盟金は研修費と開店準備手数料として徴収されますが、Cn契約では出資金100万円を支払う必要があるため、契約締結時に支払う総額は210万円です。

ローソンの加盟金とロイヤリティ(毎月の粗利益高に対して算出)

契約タイプ 加盟金 ロイヤリティ
Bn契約 ・研修費:55万円
・開店準備手数料:55万円

総額:110万円

毎月の総粗利益高に対して算出
・1~300万円:41%
・300万1円~450万円:36%
・450万1円~600万円:31%
・600万円以上:21%
Cn契約 毎月の総粗利益高に対して算出
・1~300万円:45%
・300万1円~450万円:70%
・450万1円以上:60%

3-2. コーヒーショップ

コーヒーショップフランチャイズである、「コメダ珈琲店」と「ドトールコーヒーショップ」を比較したところ、加盟金とロイヤリティの設定方法に差が見られました。

大きく違う点はロイヤリティの設定方法で、コメダ珈琲店では1席あたりで決まっていますが、ドトールコーヒーショップでは売り上げに対する割合で決まっています。

では、なぜロイヤリティの設定方法がこのように大きく違うのでしょうか?

両者の違いは「滞在時間」と「客単価」です。

2015年のとある調査では、ドトールコーヒーショップの平均滞在時間は35.8分、コメダ珈琲店は平均57.5分であることがわかっています。

また、コメダ珈琲店で提供されている食事メニューは、「軽食」といってよいのかわからないほど量が多いことでも有名です。

そんなボリューム満点のメニューを目当てに利用する方が多いため、ドトールコーヒーショップと比べると客単価は高くなります。

この滞在時間の長さと客単価を考慮した上で、ロイヤリティが設定されているのではないかと考えられます。

コーヒーショップ名 加盟金 ロイヤリティ
コメダ珈琲店 330万円(2号店以降は165万円) 1席あたり月額1,650円
ドトールコーヒーショップ 165万円 毎月の売上高(税抜)の2%

3-3. クリーンサービス・クリーニング

個人でも法人化すれば加盟できる「ダスキンサービスマスター」では、加盟金が93万5,000円と100万円を切っています。

これは加盟に対する対価です。

研修費や店舗の看板費用は、人数や設置場所によって異なるため含まれていません。

店名 加盟金 ロイヤリティ
ダスキンサービスマスター 93万5,000円 売り上げの8%程度

3-4. 塾・スクール

個別指導の塾フランチャイズである「個別指導塾トライプラス」と「明光義塾」の加盟金とロイヤリティを比較したところ、どちらも加盟金は330万円で、ロイヤリティは月謝や講習費などの10%でした。

塾名 加盟金 ロイヤリティ
個別指導塾トライプラス 330万円 ①月謝の10%
②講習費の10%
③その他(口座振替手数料など)
明光義塾 330万円 毎月の売上入金額の10%
(諸経費・月謝・増加授業料・講習料など)

塾やスクール系のフランチャイズは期間限定の講習を開催することもあり、ロイヤリティの支払額が毎月一定ではありません。

そのため、毎月の売り上げや生徒の月謝の入金状況などをしっかりと管理する必要もあるでしょう。

4

フランチャイズ加盟店の募集なら「ビジェントフランチャイズ」にお任せ

フランチャイズの加盟金とロイヤリティを決定し、パッケージや契約書の作成が終われば、いよいよ加盟店募集の開始です。

加盟者のターゲットに合わせて、効果的な宣伝をしたり広告を出したりする必要があるでしょう。

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このようにお考えであれば、「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください。

ビジェントフランチャイズ」は、フランチャイズに特化した日本最大級のマッチングサイトです。

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もしもフランチャイズ加盟店の募集でお悩みであれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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5

まとめ

フランチャイズにおける加盟金とロイヤリティについて、相場や設定方法・実例をご紹介しました。

加盟金とロイヤリティの設定には、同業他社とのバランスや妥当性、また本部と加盟者の収益性を考慮しなくてはなりません。

同業のフランチャイズであっても、加盟金やロイヤリティの設定には違いがあるため、相場を意識することは大切です。

加盟金とロイヤリティは、加盟者が最も重視する事項のひとつです。

設定金額が高すぎると、「開業資金が足りないから」と、応募の候補から外されてしまう恐れがあります。

「加盟金やロイヤリティが高すぎて加盟者が集まらない…」という事態を防ぐために、相場や同業他店とのバランス・妥当性をしっかりと確認しておきましょう。

ビジェントフランチャイズ

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フランチャイズ本部向け

会社員が副業でフランチャイズオーナー⁉おすすめの業種と注意点を解説

公開日
2022/01/28更新日

会社員でも、副業としてフランチャイズ事業で収入が得られることはご存じですか?

会社員時代からフランチャイズ事業を開始すると、「安定した副収入が得られて将来への不安がなくなった」「起業前から人脈作りができた」などのメリットを感じられます。

これから副業でフランチャイズオーナーになりたいと考えている場合、どのような業種がおすすめでしょうか?
また、副業でフランチャイズオーナーになる際にどんな注意点があるのでしょうか?

これから副業で加盟店のオーナーになりたいと考えている方のために、これらの質問にお答えします。

1

会社員でも副業でフランチャイズオーナーになれる?

現在会社員として働いている方でも、フランチャイズに加盟できます。

「副収入を得たい」「将来に備えたい」「起業前に準備しておきたい」とお考えであれば、会社員のうちから副業でフランチャイズオーナーになるのもひとつの手です。

そこで、会社員として働きながら副業が可能なおすすめのフランチャイズをご紹介します。

なお就業規則で副業が禁止されていたり、副業によって本業である会社に損失を出してしまったりなどした場合は、何らかの処分が会社から下されるかもしれません。

そのようなリスクがある場合、副業でフランチャイズオーナーになるかどうかは慎重に考える必要があります。

1-1. 資金があればフランチャイズの開業は可能

基本的に、個人との契約が可能なフランチャイズであれば会社員でも加盟できます。

開業資金が十分にあるなら、気になる業種やブランドへの加盟を検討してみましょう。

例えばコンビニフランチャイズに加盟し、オーナーとして店舗を運営するとします。

社員とアルバイトを何人か雇用して社員から店長を選べば、オーナーは店舗に立たなくてもよくなります。

店頭に立たず経営だけ行えば、会社員として働きながらでも副業でフランチャイズオーナーになることは可能です。

また、コンビニフランチャイズの加盟金は110~260万円と、極端に高くありません。

十分な資金力があれば、開業初月からある程度の売り上げが期待できます。

注意点として、オーナー自らが物件を探すか、フランチャイズ本部が店舗を用意するかで金額は変わってきます。

契約プランによって加盟金やロイヤリティの金額は異なるため、契約書の内容をきちんと見比べてみましょう。

加盟金やロイヤリティの情報は、コンビニフランチャイズの公式サイトでも確認できます。

フランチャイズにおける加盟金やロイヤリティの相場が知りたい方は、「フランチャイズの加盟金とロイヤリティの設定方法は?ジャンル別の実例も紹介」の記事も参考にしてください。

コンビニフランチャイズ大手3社の契約プランが一目でわかるため、役立てていただけるはずです。

1-2. 1人で始められるフランチャイズもある

社員やアルバイトの雇用が必要な業種のフランチャイズは、1人では始められません。

一方、無店舗型や小規模の店舗・週末のみ営業する店舗・時間の制約が少ない、といった形態のフランチャイズでは、1人でも始められます。

1人かつ副業からスタートできるフランチャイズとしては、以下のものが挙げられます。

  • ・小売り
  • ・コンビニ
  • ・飲食
  • ・塾
  • ・婚活ビジネス
  • ・エステ
  • ・各種サービス など

「1人でできるものがよい」
「小規模なビジネスをしたい」

このようにお考えであれば、「1人で開業」「副業からスタート」「無店舗で経営」といったキーワードでフランチャイズを探してみましょう。

「会社員として働きながらフランチャイズオーナーとして人を雇用するのは荷が重い…」と考えている方でも、1人で始められるフランチャイズであれば気軽に始めやすいでしょう。

1-3. 0円で始められるフランチャイズなら初期費用をかけずに開業できる

フランチャイズの初期費用には、「加盟金」「開業手数料」「開業前研修の費用」などがありますが、加盟金を徴収せず0円で始められるフランチャイズもあります。

加盟金や手数料が気になる方にとって、「初期費用0円!」「加盟金なし」という文言は魅力的です。

初期投資がなければリスクが低いため、開業資金を水の泡にしてしまうようなリスクを避けたい方に向いています。

とはいえ、加盟金があるからといって必ずしも負担が大きいとは限りません。

加盟金の内訳はフランチャイズによって異なります。

加盟金の中に開業前手数料や研修費用が盛り込まれていることもあれば、純粋に「フランチャイズに加盟すること」への対価とされている場合があります。

後者の場合、加盟金のほかに研修費が発生するかもしれず、たしかに加盟金の負担は大きいでしょう。

一方、前者の場合は加盟金以外で別途発生する初期費用がないかもしれません。

その場合、加盟金がかかるとはいえ、最終的な負担はそれほど大きなものではないでしょう。

またフランチャイズによっては加盟金が保証金として活用されることがあり、加盟金がすべて本部に渡されるのではなく、一部還元されることがあります。

「気になる業界はあっても加盟金が気になる」という方は、加盟金の内訳まで調べてみてください。

想像していたよりも、フランチャイズオーナーに還元されるような内容になっているかもしれません。

2

時間がなくてもOK!おすすめの副業フランチャイズ

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とある実業家は、副業をしない理由として「時間がないのは言い訳にはならない」とコメントしました。

フルタイムで会社員として働いていれば、なかなか時間が作れないこともあるでしょう。

残業もあれば、プライベートの時間さえまともに確保できません。

しかし時間の制約が少ないフランチャイズであれば、時間的余裕があまりない方でも副業はできます。

時間があまりとれない方のために、時間がなくてもOKな副業フランチャイズについてまとめました。

会社員をしながら副業でフランチャイズオーナーになりたい方は、ぜひ参考にしてください。

2-1. 週末フランチャイズ

「平日はフルタイムで仕事をしているから週末しか時間が取れない!」

そのような方には「週末フランチャイズ」がおすすめです。

このタイプのフランチャイズは、「週末起業」とも呼ばれています。

週末フランチャイズの例には以下のようなものがあります。

  • ・移動販売の飲食業
  • ・子供向け英会話スクール
  • ・オンライン家庭教師

稼働時間をご自身の都合に合わせて設定できるため、平日忙しい方でも、週末に時間があれば副業が可能です。

2-2. 自宅で開業できて初期投資額が小さいもの

自動車修理リペアサービスなど、自宅で開業OKな上に、加盟金がいらないフランチャイズもあります。

これらのフランチャイズは個人との契約のみで、法人との契約はしていないケースが多いです。

個人でも開業できるよう、加盟金や開業資金などの初期費用が安かったり無料だったりと、加盟のハードルが低く設定されていることが珍しくありません。

「店舗を持つことに抵抗がある」「初期費用が気になる」という方は、「自宅で開業」「初期費用無料」といったキーワードで探してみるとよいでしょう。

2-3. 無店舗型で時間の制約が少ないもの

ネットショップのフランチャイズであれば、本部が仕入れルートを確立しているため、商材の選定に困りません。

サイトの制作も本部がサポートしているため、特別な知識は不要です。

小売業の多くではオーナーが店頭に立つ必要がありますが、ネットショッピングはサイトの管理を行うのがメインであるため、時間の制約が少なめです。

時間に縛られず、時間があまりない方でも挑戦できます。

3

副業でフランチャイズオーナーになるメリット

副業でフランチャイズオーナーになると、どんなメリットがあるのでしょうか?

副業を始めたい方の中には、「将来への不安がある」「収入を増やしたい」「起業前に準備をしておきたい」など、さまざまな目的をもって加盟を考えることがあります。

そうした中で「フランチャイズオーナーになること」を考えるのは、「フランチャイズの経営ノウハウ」や「ブランド力で安定した売上が期待できる」などのメリットがあるからかもしれません。

副業でフランチャイズオーナーになるメリットをいくつか見てみましょう。

3-1. 将来への不安が取り除かれる

副業でフランチャイズオーナーになるメリットの1つ目は「将来への不安が取り除かれること」です。

最近は「人生100年時代」としばしばいわれますが、定年後に必要な貯蓄額は、「年金を除いて2,000万円」と計算されることがあります。

これは「老後2,000万円問題」とも呼ばれ、多くの人から不安視されている問題のひとつです。

住宅ローンの支払いを終えた後に、2,000万円以上貯蓄がある方はどれくらいいるでしょうか?

退職金が2,000万円支払われるのであれば、老後の心配はあまりないかもしれません。

しかし、将来介護が必要になったときのことを考えると、できるだけ多く貯蓄は残しておきたいものです。

副業でフランチャイズオーナーになって安定した経営ができれば、定年後の収入を確保でき、将来への不安も取り除かれるでしょう。

3-2. 副収入で安定した生活が送れる

「今の収入のままじゃ貯蓄なんかできない!」という場合でも、副業でフランチャイズオーナーになれば安定した生活を期待できます。

パンデミックや不況に陥って給料の減額やボーナスのカットが行われた場合、収入は不安定になります。

転職しようと思っても、思ったように物事がうまく運ばないかもしれません。

そのような場合、給料が少なくても働ける場を確保しておくほうが賢明でしょう。

とはいえ給料が減額されたにもかかわらず、物価が下がるわけでも労働時間が減るわけでもないとすれば、やはり別の場所で収入源を探したくなるはずです。

そのような場合に、副業でフランチャイズに挑戦するのはひとつの手です。

興味深い点として、「コロナの感染拡大の影響でどの企業も売り上げがダウンする」と考えられていましたが、スーパーなど販売額が伸びた業種もありました。

「おうち時間」が増えることにより新たな需要が生まれた結果、そのニーズに合致した業種では売り上げが上がったそうです。

このように不景気と思える経済状況の中でも活況な業者があるため、加盟するフランチャイズ事業によっては、大きな収入源を見つけられるかもしれません。

3-3. 起業前に人脈作りができる

退職してから起業するために、「起業前に人脈作りをしておきたい」と考える方もいます。

オリジナルブランドを一から立ち上げるにはかなりの手間がかかるため、あらかじめ経営ノウハウや仕入れルートが確立されているフランチャイズビジネスを選ぶ方もいるようです。

フランチャイズ本部の看板を使用したりさまざまなサポートを受けたりするとはいえ、開業すれば個人事業主です。

個人事業主になれば商工会議所や近隣の事業主との交流が増え、人脈が広がっていきます。

人脈作りは簡単にできることではないため、会社員のうちからフランチャイズで副業を始めるメリットは大きいです。

ただし、副業として加盟していたフランチャイズの契約を解約してから、同業種で起業する場合は注意が必要です。

契約内容にもよりますが、「競業避止義務」が課せられている場合、解約後すぐに同業種で開業するのが禁止されていることもあります。

「違反した場合は〇〇万円を請求する」と明確に書かれていれば加盟者が不利になるため、フランチャイズを解約して起業しようと考えている場合は、義務違反にならないか必ずチェックしておきましょう。

4

副業でフランチャイズオーナーになったらどのくらいの収入がある?

副業でフランチャイズオーナーになると、どれだけの収入が得られるのでしょうか?

いくつか例を挙げると、リペア業やコンビニのオーナー・高齢者配食サービスの年収は700万円ほど、コインランドリー業の場合は300~360万円程度、ネットショップは150~180万円程度です。

業種によって年収の差は大きいですが、初期投資やロイヤリティ・時間の制約・人件費などを考えれば、一見年収が低そうに見えるコインランドリー業やネットショップも魅力的です。

これらはあくまで予想に過ぎません。

安定した年収を得るためには、事業計画をきちんと立てる必要があります。

同業他社と差別化を図り、売り上げを増やすための経営戦略が大切です。

事業計画や経営戦略の立て方については本部がサポートしてくれる場合もありますが、経営力を身につけたいのであれば、本部にまかせきりにするのではなく自分自身で計画を練る必要もあるでしょう。

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税金などはどうなる?副業フランチャイズオーナーの見落としがちなポイント

ずっと会社員として働いてきた場合、事業の運営に必要な知識や技術が身に付いていないケースがあります。

例えば税金の計算方法ですが、事務職の経験がなく資格も持っていなければ、どうすればよいかまったくわからないでしょう。

別の点として、就業規則で「副業禁止」としている会社もあります。

副業でフランチャイズオーナーになることに関して見落としがちなポイントを、いくつかご紹介しましょう。

5-1. フランチャイズ事業には税金がかかる

当たり前のことですが、個人事業主として開業して収益を上げているのであれば、納税義務があります。

フランチャイズオーナーが支払う税金は、所得税・消費税・個人事業税の3つです。

①所得税
所得税は会社員の方も支払っているため、多少はわかるかもしれません。

課税所得金額の計算方法は以下のとおりです。

課税される所得金額 計算式
195万円以下 所得金額×5%
195万1円~330万円 所得金額×10%-9万7,500円(控除額)
330万1円~695万円 所得金額×20%-42万7,500円(控除額)
695万1円~900万円 所得金額×23%-63万6,000円(控除額)
900万1円~1,800万円 所得金額×33%-153万6,000円(控除額)
1,800万1円~4,000万円 所得金額×40%-279万6,000円(控除額)
4,000万1円~ 所得金額×45%-479万6,000円(控除額)

②消費税
消費税は、年間売り上げが1,000万円を超える場合に納税義務が発生します。

毎月83万円以上の売り上げがある業種では要注意です。

③個人事業税
事業所得に対してかかるのが個人事業税です。

納税額は「総収入-必要経費」で求められます。

詳しくは国税庁のホームページに掲載されていますので、そちらをご覧ください。

国税庁「事業所得の課税のしくみ

会社員の場合、所得税や住民税など面倒な計算はすべて経理部が行ってくれます。

しかしフランチャイズオーナーになれば、自分で計算して申告する必要があります。

いくら「本部がサポートしてくれる」とはいっても、納税まですべて面倒を見てくれるわけではありません。

収益が多い場合、節税のために青色申告がおすすめですが、青色申告は複式簿記での帳簿作成が必要です。

しかし簿記についての知識がまったくない方は、税金の計算が難しいこともあるでしょう。

青色申告会や税務署では、帳簿の書き方や申告の仕方の指導・相談対応をしています。

不安なことがあれば、本部だけでなくそのような機関への相談もおすすめです。

5-2. 会社によっては副業申請が必要

「会社にばれずに副業したい…」と考えていても、会社によっては副業申請をしなければならないケースがあります。

副業が本業と同じ業種の場合、情報漏洩などが心配されるからです。

また、「副業の労働時間が長ければ本業の仕事に支障をきたすのではないか」という懸念もあります。

副業申請をしなければ、「会社の規則に違反している」として、何らかの処分が下される可能性があります。

副業すること自体は法律に違反していないため犯罪者になることはありません。

とはいえ会社の規則に違反しながら副業すると、社内での居場所がなくなってしまうかもしれません。

「いつかばれるのではないか…」とびくびくしながら副業するよりも、副業申請を出して堂々としていましょう。

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副業でできるフランチャイズを探すなら「ビジェントフランチャイズ」にお任せ

この記事を読んでいる方の中には、これから副業でフランチャイズに加盟したいと考えている方がいらっしゃると思います。

「副業でできるフランチャイズの探し方がわからない…」とお困りの場合は、弊社の「ビジェントフランチャイズ」をご活用ください。

ビジェントフランチャイズ」は、フランチャイズに特化した日本最大級のマッチングサイトです。

サイト内ではエリア別・ジャンル別・説明会・人気ランキングと、多岐にわたる条件からお気に入りのフランチャイズ事業を検索できます。

また「詳細条件から探す」では、「初期費用0円」「無店舗で開業」「週末起業」「1人で開業・個人事業」「副業からスタート」などさまざまなフィルタリングを使って、副業でフランチャイズを始めやすい事業を探せます。

「副業にぴったりのフランチャイズ事業を見つけたい」という方は、フランチャイズに特化した日本最大級のマッチングサイト「ビジェントフランチャイズ」をぜひご利用ください。

ビジェントフランチャイズ」

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まとめ

会社員の副業におすすめのフランチャイズの業種や特徴・条件などをご紹介しました。

将来への不安を感じて安定した収入を求めている方は、副業でフランチャイズオーナーになると収入源を確保できるかもしれません。

また「起業前の人脈作りや経営ノウハウを学びたい」と考えている方は、フランチャイズに加盟することで起業前の準備を整えやすくなるでしょう。

経営に関する知識がない方の場合、経営ノウハウを本部から教えてもらえたり、運営のサポートを受けられたりなど、研修やサポートが充実しているフランチャイズへの加盟がおすすめです。

会社の就業規則を確認しつつ、副業として始めやすいフランチャイズ事業を探してみてください。

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フランチャイズ本部向け

フランチャイズにおける商圏調査の重要性を解説!開業エリアは要検討

2021/12/17公開日
2022/01/19更新日

商圏調査を行うと、来店客の見込み数や地域性・競合店舗の有無などがわかります。

店舗の立地が悪ければ集客に大きく影響するため、商圏調査は物件を決定する前にしておかなければなりません。

これは自力で独立する際はもちろん、フランチャイズにもいえることです。

商圏調査を怠った場合、開業から1年足らずで閉業してしまうこともあります。

たとえ経営ノウハウが十分にあるとしても、それは同じです。

この記事では商圏調査の重要性を伝えるため、商圏調査でわかることや怠った場合の失敗事例・商圏調査の方法と価格について解説します。

1

商圏調査とは

「商圏調査」とは、来店が見込める顧客が住んでいる「商圏」の調査のことです。

時間帯ごとの人の通りや周辺世帯の傾向・同業種の店舗などを調査し、来店客の見込み数や地域の特性・近隣の競合店の有無などのデータ収集を行います。

データをもとに物件探しと戦略的な経営計画の策定を行うため、非常に重要な調査です。

商圏調査はフランチャイズに限らず、法人や個人事業主が新しい店舗を開業する際にも必要です。

最近では、広告やチラシ・ポスティングのほかにもSNSを利用した集客方法があります。

SNSでの情報発信は手軽なため、一見すると簡単に集客できるように思えるかもしれません。

しかし来店客の中には「写真映えする食べ物や店内を撮りたい!」という理由で来る方も多く、一度の来店で満足してリピーターになってもらえないこともあります。

価値を生み出すための魅力的な店内や商品作りも大切ですが、より確実にリピーターを獲得したいのであれば開業前に商圏調査を行い、戦略を立てて経営することが必要です。

1-1. 調査範囲

商圏調査では、実際の人の動きや流れを考慮した「実質商圏」を把握する必要があります。

実質商圏を把握するには、「円商圏」と「商圏バリア」の2つが必要です。

「円商圏」は商圏を店舗からの距離で表します。

範囲は以下の3つに分けられます。

商圏 頻度 店舗からの距離
第1次商圏 ほとんど毎日 徒歩:10~15分程度
第2次商圏 週1~2回 自転車:10~15分程度
第3次商圏 1~3か月に数回 車:30~40分程度

円商圏に加えて必要なものが商圏バリアです。

「商圏バリア」とは、商圏を狭める要因となるものを指します。

例えば大きな山や幹線道路・橋のない川や湖などです。

「地図上の距離は近いが店舗にたどりつくまでの道のりは遠かった」という経験はありませんか?
店舗周辺に商圏バリアがあり利便性が悪ければ、自然と店舗から足が遠のいてしまいます。

商圏調査では、そういった物理的・心理的要素を含めた実質商圏を把握します。

2

商圏調査でわかること

商圏調査の調査結果からどのようなことがわかるのでしょうか?
商圏調査の結果から得られるデータを3つご紹介します。

2-1. 来店客の見込み数

商圏調査では平日と土日・時間帯による人の流れを調査するため、「どのくらいの客が来店するのか」をある程度予測できます。

予測の結果、開業当初から十分な売上が期待できるのであれば、その土地や物件を契約してよいかもしれません。

周辺にプロ野球やサッカーなどのスタジアムがあれば、試合当日の人の流れも調査しておくとよいでしょう。

試合観戦後に周辺の店で飲食・買い物する方は多いため、来店数が多くなる可能性があります。

2-2. 地域の特性

商圏調査によって「地域の特性」がわかります。

地域の特性とは主に、世帯数や住んでいる方の年齢層・地形による人の流れ・店舗の傾向などです。

地域の特性がわかれば、ターゲットとなる客(年齢層・性別など)が商圏に存在しているのかがわかるため、根拠のある物件選びができます。

2-3. 近隣の競合店舗の有無

商圏内の同業他店を調べるため、「競合となる店舗がどれくらいの距離に何店舗あるのか」もわかります。

さらに、競合店の雰囲気や提供する商品・サービス・価格帯・ターゲットを知っておけば、開業後に獲得できる顧客数も予想できます。

顧客の獲得以外にも、従業員を確保するために競合店の調査が必要です。

例えば求職者がステーキ屋でアルバイトをしたいと考えたとき、時給1,100円のA店と時給900円のB店のどちらで働きたいかというと、当然時給の高いA店でしょう。

アルバイト・パートが集まらない場合、ぎりぎりの人数で店を回さなければなりません。

従業員が足りなければ「対応スピードが遅い」「気配りができていない」「なかなか注文品が来ない」など、サービスの低下につながる恐れもあります。

従業員を確保し十分なサービスを提供するためにも、近隣の競合店の情報はしっかりと把握しておきましょう。

3

商圏調査を怠った際の失敗事例

商圏調査を怠ればどのようなことが起きるのでしょうか?

この章では、商圏調査を怠り失敗したケースをご紹介します。

「商圏調査なんかしなくても商品・サービスに魅力があれば何とかなる!」とお考えの方は、ぜひこちらをご覧ください。

3-1. 近隣の店舗と客層が違ったケース

1つ目のケースは近隣の店舗からの来客を期待したものの、うまくいかなかったA店のケースです。

先述のように、人気のあるプロスポーツの観戦場や遊技場など店舗の近隣に人が多く集まる場所があれば、そこからの来店を期待できます。

A店のケースでは、隣接する店はパチンコ店であり、そこからの来客が期待されました。

しかし結果的にターゲット層が異なっていたため、集客はできませんでした。

さらにA店は、「大きな幹線道路」という商圏バリアで商圏が分断されている上、道が入り組んだわかりにくい立地であったことからも十分な集客ができませんでした。

A店はその後経営困難に陥り、ほどなくして閉店されたそうです。

3-2. ニーズと地域性を考慮しなかったケース

2つ目のケースは、駅近のビル2階にオープンし、1年足らずで閉店してしまったB店のケースです。

駅から近いため「立地がよい」「人通りも多い」とオーナーが判断し、それまで物件選びを相談していた調査会社にも相談せず、独断で物件を契約しました。

しかし、その駅は主に通勤通学で利用されていたため、朝と夕方のラッシュ時以外は人通りが少ない駅だったのです。

B店の価格設定は高めでしたが、駅周辺では安価な居酒屋が人気であり、ニーズと合致していなかったため失敗してしまいました。

また、物件が「2階」であったことも失敗の原因でした。

2階以上に入っているテナントの賃料は、人気の高い1階と比べると安く借りられます。

しかし2階以上の店舗は視認性が低く、集客力が低い点がデメリットです。

店舗が2階以上にあっても、目立つ看板の設置やクーポン券の発行など、工夫しだいで集客力はアップできます。

しかし開業前に2階以上のテナントのデメリットを理解していなければ、失敗に終わってしまうケースがあります。

3-3. 曜日によって来客数が異なったケース

3つ目のケースは、平日と休日の見込み客数を見誤り、休日の売上が思うように上げられなかったC店のケースです。

C店の店舗周辺には銀行や商社が多く、平日はサラリーマンやOLの来店が多数ありました。

しかし会社の休日には利用が少なく、売上がほとんどありません。

平日の売上で何とか経営できていても、今後はどうなるかわからない状態です。

昨今ではテレワークを推進している企業も多いため、C店周辺の会社でもテレワークが積極的に導入されれば、平日の売上も減少してしまうでしょう。

テイクアウトや配達を開始したとしても、住宅街から距離があれば配達が困難となり、売上はあまり期待できないといえます。

4

商圏調査の方法と価格

商圏調査の方法は主に3パターンです。

  • ・調査会社
  • ・分析ソフト
  • ・Webサイトやアプリ

Webサイトやアプリには無料で使えるものがありますが、調査会社や分析ソフトは利便性や正確性・詳細な情報などにおいて優れている分、価格は高くなります。

4-1. 調査会社への依頼

エリアの情報を熟知している調査会社へ商圏調査を依頼すれば、分析ソフトやWebサイト・アプリでは対応できない細かい要望にも応えてくれます。

料金は2万5,000円~20万円と幅が広く、調査項目により料金が異なりますが、無料相談をしている調査会社もあります。

料金が気になる場合は、まず相談から始めてみるのもよいでしょう。

調査期間は1~2か月と少し長いですが、時間と価格に見合った有益な情報を期待できます。

4-2. 分析ソフトの利用

分析ソフトを使用すれば、人口データや顧客データを利用して商圏調査が行われます。

ボタン1つで分析資料が作成できるソフトもあり、提案資料の作成が簡単です。

料金は月額8,000円~300万円と幅が広く、買取型のソフトもあります。

有料ではあるものの、繰り返し何度も店舗の商圏を調査できる点や、正確なデータを取り扱える点がメリットです。

4-3. Webサイトやアプリ

商圏調査できるWebサイトやアプリは無料のものが多いです。

例えば総務省統計局のWebサイト「e-Stat」では、無料で各種統計データのダウンロードが可能です。

ほかの無料アプリでも商圏調査・分析ができます。

各種統計データから、エリアごとの事業所数・従業員数・人口総数・世帯数・人口増減率などを調べられます。

5

フランチャイズ化の相談なら「ビジェントフランチャイズ」にお任せ

事業のフランチャイズ化を行う場合、フランチャイズ本部が商圏調査を行います。

加盟を検討する方にとって、本部がしっかり商圏調査をしてくれるのは魅力です。

しかし加盟店募集の広告や宣伝がうまくいかなければ、その魅力が十分に伝わらず、加盟店がなかなか現れないかもしれません。

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加盟店募集広告の掲載のほか、専任コンサルタントが広告の打ち出し方や送付資料内容をアドバイスし、加盟者の募集をサポートします。

フランチャイズ化をスムーズに進めたい方は、ぜひ一度弊社の無料相談をご活用ください。

6

まとめ

商圏調査の重要性や、怠った際の失敗例・調査方法・価格をご紹介しました。

商圏調査では、「来店客の見込み数」「地域の特性」「近隣の競合店の有無」の3つのデータがわかります。

調査を怠ると物件選びに失敗し、開業から1年足らずで閉店してしまう恐れがあります。

独立して個人で開業する場合もそうですが、フランチャイズ本部にとって加盟店の商圏調査は必要不可欠です。

加盟者の財産を守るため、フランチャイズビジネスを成功させるためにも、新しい店舗の商圏調査はしっかりと行いましょう。

ビジェントフランチャイズ

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フランチャイズ本部向け

フランチャイズ加盟店を募集するには?効果的な広告の出し方を解説

公開日
2022/01/19更新日

フランチャイズ加盟店の募集方法は、大まかに分けると「オンライン」と「オフライン」の2つがあります。

その中から効果的な募集方法を見つけられれば、広告の効果が十分に発揮され、加盟店の獲得につながります。

しかし、「広告を出しているけど効果がない」「フランチャイズ本部を立ち上げたばかりで広告の打ち出し方がわからない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、フランチャイズ加盟店の募集方法や失敗例・効果的な広告にするためのポイントなどをご紹介します。

1

【オンライン】フランチャイズ加盟店の募集方法

フランチャイズ加盟店の募集方法には、「オンライン」と「オフライン」の2種類があります。

この章ではオンラインでの募集方法について説明し、どのようなメリットがあるのかを解説します。

1-1. 自社サイトの構築

スマートフォンが携帯電話の主流になったころから、スマホによるインターネットの利用率が高くなりました。

しかし自社サイトを持つ企業の中には、スマホでも見やすいようサイトが最適化されていないことがあります。

加盟検討者が自社サイトを閲覧する段階まできているのに、「スマホで読みにくい」といった理由で離脱されるのはもったいありません。

より多くの方にサイトを見てもらうには、パソコンサイトだけでなく、スマホサイトの表示や操作にも気を配ることが必要です。

具体的には以下の点に気を配りましょう。

  • ・スマホの小さな画面でも見やすい
  • ・わかりやすい
  • ・問い合わせしやすい

自社サイトにフランチャイズ情報を掲載している企業の中には、他事業のページやリクルートページなどさまざまなコンテンツがあるゆえに、フランチャイズ情報のページが埋もれてしまうことがあります。

フランチャイズ情報をしっかりと読んで加盟を検討してもらうためにも、自社サイトを一新してフランチャイズ専用ページを構築し、募集を強化しましょう。

フランチャイズ専用ページには、加盟店への指導方法や開業までの流れ・本部から受けられるサポートなど、パッケージ内容の一部がわかる情報を掲載します。

加盟検討者が知りたがっている情報を載せることで、離脱率が低下し、より検討してもらいやすくなります。

1-2. SEO対策

「フランチャイズ」で検索した際に上位のページに表示されるよう、「SEO(検索エンジン最適化)」の対策をしておくことも募集強化方法のひとつです。

1ページ目や2ページ目に表示されればクリックされる確率が高くなり、加盟検討者がサイトを閲覧しやすくなります。

ここで気をつけなければいけないのが、「キーワードの設定方法」です。

例えば居酒屋を開業したいと思ったとき、その開業方法を知るため「居酒屋 開業」で検索する方もいれば、「居酒屋 独立」で調べる方もいます。

「居酒屋 フランチャイズ」で検索する方もいるかもしれませんが、世の中にはフランチャイズビジネスの存在を知らない方や仕組みを知らない方もいるでしょう。

後者の場合、そのユーザーはフランチャイズに加盟して開業する選択肢が思い浮かばず、「フランチャイズ」という言葉を検索することはないでしょう。

そのような方が居酒屋の開業について検索するとき、検索結果にフランチャイズに関連するサイトが出てきて、「フランチャイズに加盟する方法もあるのか」と気づくには、キーワードの設定を慎重に行うことが必要です。

1-3. リスティング広告

あるキーワードで検索した際、「https://www.…」の前に「広告」と表示されるWebサイトが数件出てくることがあります。

これは「リスティング広告」と呼ばれる広告です。

リスティング広告のサービスでは、検索されるキーワードに連動して、関連のある広告が検索結果ページの上部と下部に表示されます。

無差別に表示される広告とは違い、リスティング広告はキーワードがなければ表示されません。

そのため、よりターゲットに近いユーザーに対してアプローチできます。

1-4. フランチャイズ専用サイトへの広告掲載

フランチャイズに加盟したい方向けに、フランチャイズ情報だけを掲載する専用サイトがいくつかあります。

サイトの運営会社が効果的な広告の打ち出し方について手厚くサポートしてくれるケースもあり、広告のイロハがわからない方に向いています。

サイトの閲覧者も「フランチャイズに加盟したい」と思っている方が大半であるため、直接ターゲットに情報を提供できる点が最大のメリットです。

2

【オフライン】フランチャイズ加盟店の募集方法

オフラインでの加盟店の募集方法には、主に以下のタイプが挙げられます。

  • ・ポスティング
  • ・折り込みチラシの配布
  • ・看板広告
  • ・展示会への出店 など

掲載する媒体によっては募集に向いていないものもあります。

それぞれの特徴をしっかりと理解した上で利用しましょう。

2-1. ポスティング・折り込みチラシの配布

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ターゲットが毎日欠かさず新聞を見る場合、折り込みチラシが有効でしょう。

「マイボスコム」が2018年11月に実施した調査によれば、紙の新聞を「毎日読む」と回答した方は60・70代の男性が6割、女性は5割でした。

10~30代では1~2割にとどまり、特に10・20代の女性は6%と非常に低いです。

参照:
新聞(紙版)を「毎日必ず読んでいる」人は34.2%、女性10・20代はわずか6% – CANVAS|第二新卒のこれからを描くウェブメディア (mynavi-agent.jp)

ターゲットが高齢の男性であれば折り込みチラシはよいかもしれませんが、若い女性がターゲットの場合、あまり得策でないといえます。

ただし、地方新聞と経済新聞では読者層が異なるため、各新聞社の特性を把握するようおすすめします。

新聞折込が不利な場合は、配布先を絞り込めるポスティングがおすすめです。

ポスティングには配布先を選ばない「全戸配布」と、指定した形態の建物に配布する「選別配布」のほか、細かくターゲットを指定する「セグメント配布」もあります。

これらを利用してエリアや世帯を絞り込んでみてもよいでしょう。

2-2. 看板広告

「看板広告」とは屋外広告の一種で、ビルの屋上や壁面・電柱・駅などでよく見かけるものです。

パネルに掲げるスタンダードな看板から、建物から突き出して設置するタイプまで、さまざまな種類があります。

看板広告の設置場所によりターゲットや効果が異なるため、よく検討してから設置しましょう。

以下の表に、看板広告の設置場所と効果やメリットについてまとめました。

看板広告を検討する際には参考にしてみてください。

場所 効果・メリット
屋上 ・遠くからでも見やすい
・企業やブランドの認知につながる
壁面 ・看板を設置する土地がなくても設置できる
・屋上看板よりも初期コストが低い
電柱 ・地元民への効果が高い
・電柱の近隣にある企業やお店の道案内などに有効
・電車や駅を利用する人への効果が高い
突き出し ・ビルに面した通りを通行する人への効果が高い
・高い位置に設置可能
野立て ・歩行者や運転ドライバーへの効果が高い
・さまざまな形状や設置方法が選べる

2-3. 中吊り広告

「中吊り広告」とは、「電車の天井からぶら下がっている広告」のことです。

次の駅を確認するときや座席に座ったとき、また混雑していない車内を見渡したときに目に入りやすい広告です。

中吊り広告は電車を利用する不特定多数の人を対象としているため、ターゲットを細かく絞り込むことはできません。

実際、広告内容のほとんどがデパートのセール・新商品・イベントなど、「消費者」をターゲットにしたものばかりです。

「電車をよく利用する」かつ「フランチャイズへの加盟を考えている」という乗客の割合はかなり低いと思われます。

フランチャイズの広告としてはあまり効果が期待できないかもしれませんが、企業やブランドの認知向上には活用できるでしょう。

2-4. 展示会・説明会への出店

展示会や合同説明会に出店すると、展示や説明を目的とした人たちと接触しやすく、直接話をすることで契約につながるケースがあります。

新製品の展示会であれば一般の方が参加するケースもありますが、フランチャイズの展示会や説明会の場合、興味のない方はほぼ来場しないでしょう。

そのため、オフラインでの募集方法としては一番効果的だといえます。

3

失敗例から学ぶ!効果的な広告の出し方

効果的な広告を出すためには、まず失敗例を知っておきましょう。

広告を出しても効果がなければ、広告宣伝費としての支出が増えるばかりです。

フランチャイズ事業はこれまで多くの企業で採用されてきたビジネスであるため、成功例だけでなく失敗例もあります。

成功例から学べることもありますが、失敗例からもフランチャイズビジネスの教訓を得られます。

効果が出る広告の出し方について学ぶために、いくつかの失敗例を取り上げましょう。

3-1. 広告がクリックされない

リスティング広告がクリックされない理由として、以下の理由が挙げられます。

  • ・予算設定額が低い
  • ・入札価格が低い
  • ・キーワードの検索ボリュームが少ない
  • ・広告に魅力がない など

予算を削ると広告の表示回数は抑えられてしまい、閲覧するユーザーの数は少なくなります。

キーワードの量が少なくても閲覧するユーザーが限られてしまうため、クリック回数は増えません。

リスティング広告を出す場合、予算を削らずキーワードは多めに設定しましょう。

広告に魅力がないのであれば、タイトルやDS・導入文など検索結果に表示される文章を見直してみてください。

3-2. ホームページへの流入がない

「ランディングページ(LP)」を設置したり、リスティング広告以外の広告の掲載をしたりしても、ホームページへの流入が少ないケースが存在します。

※「ランディングページ」とは、「商品やサービスの内容を1ページでまとめたWebページ」のこと

LPや広告を出しているにもかかわらず、ホームページへの流入がないのはなぜでしょうか?

もしかすると広告自体に魅力がないか、不適切な表現や理解しにくい内容があるのかもしれません。

その場合、わざわざホームページを開いて閲覧する人は少なくなってしまいます。

「広告を掲載しているのにホームページへの流入がない!」という場合は、一度、広告のデザインや文章の読みやすさ・わかりやすさに注目して改善してみましょう。

3-3. 問い合わせがない

広告の制作と運営を専門業者に丸投げしている場合、業者との間に認識のズレが生じて、商品の魅力を引き出せないケースがあります。

広告のデザインや文章の中身をすべて専門業者に任せるのではなく、本部でしっかりと校正した上で修正依頼を出すことをおすすめします。

また広告配信エリアを決定していなければ、「本部が遠いからやめておこう」「聞いたことのない名前だからやめておこう」と問い合わせを諦めてしまう方がいるかもしれません。

すでに全国展開しているフランチャイズであればその心配はありませんが、広告を設置・配信している周辺エリアでフランチャイズ展開していなければ話は変わります。

「この地域での実績がないから」という理由で除外されてしまうことも考えられるでしょう。

Web広告は配信エリアを限定できます。

まだフランチャイズ本部を立ち上げたばかりだと認知度が低いため、都道府県内から地方へ、狭い範囲から広い範囲へと、配信エリアを変えていきましょう。

4

募集広告の作成時に注意すべきポイント3つ

前述の内容で学んだことも含め、広告作成時に注意すべき3つのポイントを解説します。

これらのポイントを意識して広告を作成しないと、広告を掲載する意味がなくなるかもしれません。

広告宣伝費を無駄にしないためにも、しっかりポイントを押さえましょう。

4-1. ①ターゲットとニーズを確認する

商品やサービスを提供するとき、必ずターゲットとなる人物像があるはずです。

誰に向かって訴求したいのかを明確にしましょう。

ただし詳細なターゲットを設定したとしても、ニーズが合っていなければ広告による効果は期待できません。

「ターゲットに該当する人物は、きっと広告に魅力を感じるだろう」と予想したものの、実際はそのターゲットに訴えかけない広告内容かもしれません。

広告に魅力を感じるかどうかには個人差がありますが、設定したターゲットの大多数に訴求できそうか、慎重に見極めましょう。

ターゲットとニーズが合致していれば、問い合わせや成約率が上がります。

まずはターゲットを設定し、ニーズと合致しているかしっかり分析することが必要です。

4-2. ②しっかりと市場分析をする

社内で想定する自社イメージと、市場内のポジションが異なる場合があります。

その原因として考えられるのは、「市場分析が不十分なこと」や「ユーザーの声や意見を聞く機会がないこと」などです。

しっかりと市場分析ができていなければ、社内と市場との間にイメージのズレが生じてしまいます。

ユーザーと社員の意見を聞く場を設けて比較すれば、イメージのズレは防げるはずです。

一方、今までのイメージを一新するため、あえてイメージを変えて広告を打ち出したいケースもあるでしょう。

そういう場合、もともとのイメージに追加または転換する打ち出し方をすると魅力が伝わりやすくなります。

4-3. ③最適な広告の媒体を選ぶ

広告を掲載する媒体の特性をしっかり調べ、最適な媒体を使用しましょう。

広告の種類とその効果については「【オンライン】フランチャイズ加盟店の募集方法」と「【オフライン】フランチャイズ加盟店の募集方法」で解説しています。

最初に設定したターゲットの傾向なども考慮し、「どの媒体に掲載すれば十分に効果が出るのか」しっかりと検討した上で広告を出すことをおすすめします。

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フランチャイズでの広告費用の捻出方法

効果のある広告を出すには、「予算が足りないから」と広告費を削るのはNGです。

フランチャイズの全国展開を考えているのであれば、長期間にわたり継続して広告を出す必要があります。

かなりの費用が必要になるため、「どこから捻出すればよいのだろう」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

フランチャイズにおける広告費用の捻出方法をご紹介します。

5-1. 加盟店からの広告分担金

1つ目の方法は、「フランチャイズ加盟店からの広告分担金」でまかなう方法です。

フランチャイズ加盟店から少しずつお金を集め、それを広告費として当てます。

分担金は月額1万5,000円や2万円と固定する場合もありますが、売上の1~4%など率で決めるフランチャイズもあります。

どちらの方法でもかまいませんが、加盟したばかりの店舗の負担を考えると、売上の〇%と率で決めるほうがよいかもしれません。

5-2. フランチャイズ本部が負担する

まだ加盟店が少ない場合は、「本部が負担するケース」もあります。

本部を立ち上げたばかりで加盟店がいない状態では、当然本部の負担となります。

加盟店が少なく1店舗あたりの負担が大きければ、本部が一部を負担するのもよいでしょう。

しかし加盟店がある程度集まってから分担金の徴収を始めると、「今まで払っていなかったのにどうして払わなければいけないんだ」と加盟店からクレームが来ることが考えられます。

そのため最初の契約時から分担金の徴収を決めておくとよいかもしれません。

あるいは、加盟店が少なくても各店の負担が一律となるよう、不足分を本部が支払うという方法もあります。

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フランチャイズ加盟店の募集は「ビジェントフランチャイズ」にお任せ

【オンライン】フランチャイズ加盟店の募集方法」でご紹介したとおり、フランチャイズ加盟店の募集方法には「専門サイトへの掲載」が挙げられます。

弊社の「ビジェントフランチャイズ」でも、フランチャイズ情報を掲載しております。

「ビジェントフランチャイズ」は、代理店募集の分野において掲載数と会員数が日本最大級のマッチングサイトで、以下の3つの点が強みです。

  • ①検索からの流入が多いこと
  • ②業界最安値
  • ③専任コンサルタントによるサポート

弊社はフランチャイズ加盟店の募集に関するノウハウに精通しております。

「フランチャイズ本部を立ち上げたばかりで加盟店の募集方法がわからない方」「今出稿している広告に満足していない方」は、ぜひ「ビジェントフランチャイズ」までご相談下さい。

6-1. 専任コンサルタントが手厚くサポート

ビジェントフランチャイズ」では広告の打ち出し方や送付資料内容のアドバイスなど、専任のコンサルタントによる手厚いサポートを受けられます。

「フランチャイズの募集広告ってどうしたらよいかわからない」「フランチャイズ広告に詳しい人に教わりたい」など、プロによるアドバイスを受けながら加盟店を募集したい方には心強いサポートサービスです。

他社事例の共有や募集後のフォローなども行っており、広告掲載後のサポート体制も万全です。

6-2. 成果課金で低コストを実現

募集広告を出しても効果がなければ意味がありません。

この点「ビジェントフランチャイズ」では、「広告を出したけど無駄なコストだけ発生した」という結果にならないよう、掲載費用に成果課金制を採用しております。

初期費用は5万円頂戴しておりますが、掲載費用は毎月の成果獲得分による成果課金のため、無駄なく低コストでの募集が可能です。

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まとめ

フランチャイズ加盟店の募集方法や広告の失敗例・広告作成時の注意点・広告費の捻出方法について解説しました。

「加盟店の募集方法や費用を知っていても、費用の捻出方法までは知らなかった」という方がいらっしゃるかもしれません。

せっかく広告を出すのであれば、しっかりと効果が出る広告媒体やデザインを選定することが大切です。

費用の削減は企業にとって重要な課題とはいえ、「低コストであること」にこだわりすぎると、間違った選択をしてしまうこともあるでしょう。

効果のある広告を出すには、「ターゲットの設定」「ターゲットとニーズの合致」「市場分析」「広告の媒体」に注意しましょう。

今の広告に効果を感じていないのであれば、「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください。

ビジェントフランチャイズ

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フランチャイズ本部向け

フランチャイズの暖簾分けとは?意味やメリット、向いている店の特徴を解説

公開日
2022/01/19更新日

「暖簾分け」とは、フランチャイズにおけるビジネスモデルの一種です。

長年勤めた社員の独立時によく取られる手法で、独立しても商標の使用や仕入れ先・得意先の「つて」を使っての営業が許可されます。

元の職場との関係が良好なまま開業できる点が大きな特徴です。

では「暖簾分け」はどのようなフランチャイズ事業に向いているのでしょうか?

この記事では、フランチャイズにおける暖簾分けの意味やメリット・デメリットについて、また暖簾分けが向いている事業について解説します。

1

フランチャイズにおける「暖簾分け」とは?

暖簾分けは江戸時代から始まったといわれています。

長年奉公した番頭や手代が新しく店を構える際、本家とは違う店ではあるものの、本家の屋号を用いて商売ができました。

また独立後も同じ仕入れ先を利用したり、得意先の「つて」を使ったりして商売することが本家から許されました。

経営の危機に瀕しているときは、本家からの援助を受けられることもあったようです。

独立後も奉公をしなければならず負担もありましたが、同じ暖簾を使用すれば店の格が上がるメリットがあったため、多くの商店でこの制度が採用されていたと考えられます。

暖簾分けは、現代でもフランチャイズのビジネスモデルのひとつとして活用されています。

なお、フランチャイズのほかのビジネスモデルに興味がある方は、以下の記事も参考にしてください。

2

フランチャイズ事業で暖簾分けをするメリット

江戸時代から現代まで数百年にわたって制度が残り続けていることを考えると、暖簾分けには大きなメリットがあるといえます。

具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

この章では、フランチャイズで暖簾分けをするメリットを具体的に解説します。

2-1. ブランドの品質の維持と向上につながる

「加盟者による勝手な経営でブランドイメージが傷つく」というケースは、フランチャイズ事業における重大なリスクのひとつです。

フランチャイズに関連する過去の裁判記録を見ると、「契約書で禁止しているにもかかわらず、加盟者が契約終了後に無許可で看板・ロゴなどの商標や写真を勝手に使用して営業する」などのトラブルが多発しています。

この点、長年従事した従業員が独立する場合、商品の取り扱いやサービスの提供方法などブランド品質を保つ上での知識と経験があるのはもちろん、契約内容についても十分に把握しているでしょう。

新たにフランチャイズに加盟して開業する人と比べると、暖簾分けのほうがブランド品質の維持と向上を期待できるといえます。

2-2. 低コストで質の高い店舗が効率よく展開できる

暖簾分けでは、社員教育を受けて十分に育った従業員が独立するため、開業前の教育が一部不要になります。

フランチャイズの典型的なビジネスモデル「ビジネスフォーマット」では、ブランドコンセプトの理解やハウスルール・商品提供の仕方などを学ぶ開業前研修が行われます。

一方暖簾分けで独立した従業員は、3~5年の育成期間の中でそれらがすでに身についているため、基本的な知識を身につける研修は不要になるのです。

研修会の実施や他店舗でのトレーニングが不要なため、本部はその分の人件費や会場の利用料などを削減できます。

独立する従業員が開業資金を負担すれば、本部の負担はさらに軽くなるでしょう。

フランチャイズを暖簾分けで行うと、このように低コストで質の高い店舗を効率よく展開できます。

2-3. 従業員のモチベーションが高まる

飲食店や美容室・サロンなどで働く従業員の中には、いずれ独立して開業することを夢見ている場合も少なくありません。

しかし簡単に円満退職できなかったり、これまでの「つて」を利用して営業できなかったりなど、独立する際に制約やストレスがかかるとモチベーションが下がってしまう恐れがあります。

例えば美容師など指名客がつく職種であれば、ひいきにしてくれたお客さまに独立の連絡ができない場合、さまざまな工夫を凝らして集客しなければなりません。

この点、暖簾分けを採用していれば円満退職が可能なほか、それまでの「つて」も利用して営業できます。

最終的に独立を目指している従業員にとってはキャリアアップが可能な制度でもあり、仕事に対するモチベーションは高まるでしょう。

3

フランチャイズで暖簾分けをするデメリット

フランチャイズビジネスにおいて暖簾分けを採用するのであれば、デメリットも理解しておきましょう。

この章では暖簾分けのデメリットを3つご紹介しますが、ケースによってはほかにもデメリットが出てくる可能性があります。

どのビジネスモデルでフランチャイズ事業を展開するか迷っている方は、以下の点を考えながらお読みください。

  • ・暖簾分けが自社のフランチャイズに適しているか
  • ・ほかのビジネスモデルよりも有利な理由はあるか

3-1. 同一エリアでは顧客の取り合いになる

元従業員の独立店舗を本部の店舗と同一エリアで開業する場合、顧客の取り合いになることがあります。

従業員の指名客が新しい店舗に流れてしまえば、本部の店舗の顧客は減ってしまうことになるからです。

同業他社の店が近隣にあるだけでも競争が激しくなりますが、暖簾分けで独立した店舗は提供する商品とサービスが同じであるため、さらに競争が激化してしまう可能性があります。

これを防止するには独立時に「競業避止義務」を設定するとよいでしょう。

退職後における「競業避止義務」には、退職する社員に対して「会社が保有している個人情報を同業他社の利益のために利用しないこと」や「独自のノウハウを流出させないこと」などの点が含まれます。

典型的なフランチャイズモデル(ビジネスフォーマット)では、「契約終了後〇年は同業種の事業を開始しないこと」を定めているところもあります。

暖簾分けでは同業事業の開始期間について言及されませんが、同一エリア内で開業すればライバル店になる可能性があるため、「同一エリアや一定範囲内には開業しない」という旨の競業避止義務が必要になりそうです。

3-2. 加盟金やロイヤリティが低い

一般的なフランチャイズのロイヤリティには、看板・ロゴなどの商標使用権のほかに「SV(指導員)」の派遣による経営指導料なども含まれています。

しかし暖簾分けで独立する従業員は、事前にそれらの教育と指導を修了しているため、ビジネスフォーマットと比べると加盟金やロイヤリティが低くなる傾向があります。

加盟者にとってはありがたい話ですが、本部としては収益が少ないためデメリットに感じるでしょう。

しかし実際はそうとも限りません。

フランチャイズによっては、ロイヤリティを売上に対する割合で設定していることもあります。

これは売上の少ない加盟店への負担を減らすためですが、逆に言えば売上が向上しなければロイヤリティも増えません。

売上が伸びないまま廃業してしまう加盟店もあります。

そのような損失を考えると、開業当初から経営能力が備わっている「暖簾分け」で展開するほうが、実はリスクを減らせるかもしれないのです。

3-3. すぐに開業できない

独立する従業員を3~5年かけて育成するため、すぐに開業できないのも暖簾分けのデメリットです。

フランチャイズビジネスでは加盟金とロイヤリティで収益を出していきますが、育成期間はその収益がないため、フランチャイズとしての「旨味」はありません。

「今あるブランドでフランチャイズ化し、すぐにどんどん収益を上げたい!」という場合、暖簾分けは向いていないといえます。

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暖簾分けが向いているフランチャイズ事業の特徴

フランチャイズのビジネスモデルは主に5つありますが、中でも暖簾分けは以下のケースに向いています。

  • ・人材の育成に時間がかかる職種
  • ・従業員1人で生み出せる価値が限定される職種
  • ・従業員に指名客がつく職種

それぞれのケースになぜ暖簾分けが向いているのか、理由をひとつずつ解説します。

4-1. 人材の育成に時間がかかる

同業他店では見られない特殊なサービスを提供する場合や、美容師・インストラクター・エステティシャンなどサービスの提供に一定以上の技術が必要な職種では、従業員の確保と育成を簡単にはできません。

このような場合、従業員はいわば「職人的存在」を目指すことになるため、一人前になるまで時間がかかるでしょう。

もしもこれから展開しようと考えているフランチャイズ事業が、「時間をかけて従業員を育成する職種」であれば、暖簾分けが向いています。

先述のとおり、いずれ独立することを目指して働く従業員はたくさんいます。

特に美容師やインストラクター・エステティシャンなど個人のスキルが重要になる職人系の職業では、その傾向が強いです。

もし独立により従業員が減ってしまうと、企業にとっては人材不足や売上低下につながりかねません。

この点暖簾分けでは、独立する従業員がフランチャイズに加盟してロイヤリティを支払うため、本部は収益を確保できます。

4-2. 従業員1人で生み出せる価値が限定される

機械の導入で生産性をアップできる製造業とは違い、1対1でサービスを提供する接客業では、従業員1人が生み出せる価値は限定されてしまいます。

従業員のスキルアップにより多少は生産性が高まるとしても、売上の成長スピードは遅めでしょう。

売上の成長スピードが遅いと待遇アップが見込めず、結果として独立志向の従業員が増えてしまう可能性があります。

そうなると、「人材の育成に時間がかかる」ケースと同じく、人材不足や売上低下が発生しかねません。

この場合も、従業員の独立後に加盟金とロイヤリティによって利益を出せる「暖簾分け」が向いています。

4-3. 従業員に指名客がつく

美容師やインストラクター・エステティシャンといった職種は、従業員に指名客がつく傾向があります。

従業員を気に入って毎回指名してくれる顧客が増えることはよいことですが、退職後に独立すればその顧客がすべて流れてしまう可能性もあります。

暖簾分けは、こういった従業員の独立で損失が出てしまう傾向が多い業種・職種にとても有効なビジネスモデルです。

従業員の指名客が新しい店舗に流れてしまうとしても、暖簾分けなら損失分を加盟金やロイヤリティでいくらか補填できます。

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フランチャイズ化のご相談は「ビジェントフランチャイズ」まで

どのビジネスモデルでフランチャイズ展開しようと思っても、まずは加盟者の募集が必要です。

しかし、「加盟者をどうやって集めればよいかわからない」とお困りの方もいらっしゃるかと思います。

そのような場合は、弊社「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください。

弊社は日本最大級のマッチングサイト「ビジェントフランチャイズ」を運営しております。

フランチャイズ加盟店の募集のためにサイトを活用していただけるほか、専任のコンサルタントによる手厚いサポートも受けていただけます。

もしフランチャイズの加盟店募集でお困りであれば、まずはお気軽にご相談ください。

6

まとめ

フランチャイズのビジネスモデルのひとつである「暖簾分け」について解説しました。

暖簾分けにはメリットだけでなくデメリットも存在します。

状況によっては売上低下などの損失が発生することもありますが、独立した従業員がフランチャイズに加盟する場合、フランチャイズ事業として収益を上げて補填することが可能です。

また従業員の教育が3~5年必要であるため、フランチャイズ事業として収益を上げるまでには時間がかかりますが、サービスの品質が高い店舗を効率よく展開できるメリットもあります。

さらにブランド品質の維持や向上にもつながるため、暖簾分けは、使い方によりフランチャイズとして非常に有効なビジネスモデルといえます。

もしも「暖簾分けで展開すべきかわからない」「暖簾分けで加盟者を募集することについて不安がある」など、フランチャイズ化に関してお困りであれば、「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください。

これまでの経験と知見を活かし、全力でサポートさせていただきます。

ビジェントフランチャイズ

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フランチャイズ本部向け

【フランチャイズの研修】開業前に実施する必要性と研修内容を解説!

公開日
2022/01/19更新日

フランチャイズにおける研修とは、主に「開業前研修」のことを指します。

開業後にすぐ業務に当たれるよう実施される研修ですが、具体的にどのようなプログラムが設定されているのでしょうか。

フランチャイズ加盟検討者や研修担当の本部スタッフにとって、プログラム作成や研修の受講前に知っておきたいポイントです。

フランチャイズ加盟店の開業前研修について知りたい方のために、研修の必要性や概要・研修内容の詳細について解説します。

1

フランチャイズ加盟店への研修の必要性

フランチャイズへの加盟を考えている方に対しては、開業前に研修が実施されます。

研修はなぜ必要なのでしょうか?
研修の重要性について理解するために、フランチャイズの開業前研修の概要について解説します。

1-1. 加盟者の安定した経営をサポートするため

フランチャイズ本部が加盟店に研修を行う1つ目の理由は、「加盟者の安定した経営をサポートするため」です。

フランチャイズの展開には加盟店の増加が必須です。

しかし加盟店が安定した経営を実践できなければ、そのまま廃業してしまう恐れがあります。

加盟店の経営悪化で廃業を繰り返せば、フランチャイズ本部に対する評判も悪くなり、加盟店は増えません。

そうするとフランチャイズ事業は成功せず、本部も撤退を考えねばならないでしょう。

フランチャイズ加盟者のほとんどは未経験者です。

個人もいれば法人もいて、新たなビジネスに挑戦しようとしています。

フランチャイズ事業の成功には加盟店舗数の増加と維持が必要であり、その目的を達成するには経営サポートや教育が必要です。

フランチャイズ加盟店への研修は、フランチャイズ事業を拡大させる上で欠かせません。

1-2. 商品やサービスの品質を維持するため

フランチャイズ本部が加盟店への研修を実施する2つ目の理由は、「商品やサービスの品質を維持するため」です。

お客様が求めているのは、「いつもと同じ味」「安心・安全のサービス」です。

もし加盟者が商品やサービスに無断で変更を加えてしまうと、ブランド力の低下につながりかねません。

皆さんがよく利用するファミレスを思い浮かべてみてください。

ある店舗に行って、もしその店が同じ看板を掲げているにもかかわらず、ほかの店舗と異なる料理を提供し、しかも料理がおいしくなかったとしたら困惑してしまうでしょう。

またそのような店舗が増加すれば、「あのファミレスは店によって当たり外れが大きいからもう利用しない」と思うかもしれません。

同じように、フランチャイズ化するサービスが店舗によりバラついてしまうと、ブランディングは失敗するでしょう。

別の点として、加盟店全体としては問題ないものの、サービスを提供するスタッフのスキルに差が出てしまうケースがあります。

ハイレベルな仕事ができるスタッフもいれば、まったく経験がなく手間取ってしまうスタッフもいます。

このようなスキルのバラつきもブランド力の低下につながります。

さらに飲食店業界の場合、誤った衛生管理の知識を持った店舗が存在すると、食中毒事故など深刻なトラブルを引き起こしかねません。

これらの問題を未然に防ぐためには、徹底した研修が必要です。

研修により、各店舗および各スタッフが高いサービススキルを獲得するなら、フランチャイズ事業を円滑に進めやすくなります。

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フランチャイズにおける開業前研修プログラムの概要

フランチャイズ加盟店に対する研修は、どのようなプログラムで構成されているのでしょうか?
研修期間やスケジュール・研修費・対象者などの概要を簡単にご説明します。

2-1. 研修期間とスケジュール

期間は数日~約1ヵ月とばらつきがあり、長いものでは2ヵ月に及ぶ研修もあります。

研修初日は、基本研修と呼ばれるオリエンテーションから始まり、その後トレーニング店舗や既存店などの現場で研修しながら開業に備えます。

業種により研修内容は異なりますが、例えば飲食業においては接客や衛生管理の方法・調理方法・技術の獲得などが中心となるでしょう。

研修の合間に、理解度を調べるためのテストや検定を実施するフランチャイズもあります。

合格すれば次のステップに進める仕組みで、合格するまで追加研修が行われます。

2-2. 研修費

加盟者が負担する研修費の相場は、1日あたり1~3万円程度が一般的です。

検定やテストに不合格の場合は追加研修を受ける必要がありますが、追加研修費用は通常研修費用の2倍になることが多いようです。

2-3. 開業前研修の対象者

研修に参加する対象者は、オーナーと店長および予備人員1~2人が一般的です。

エステやマッサージなどのサービス業では、施術者全員が対象となる場合もあります。

また、大手コンビニフランチャイズでは夫婦での受講を条件にしているケースもあるようです。

2-4. 検定・テスト

検定やテストの合格を経て、開業前研修を終了とするフランチャイズも多いです。

検定とテストをクリアした加盟店は、しっかりしたノウハウとスキルをもとに経営できます。

フランチャイズ加盟者には一般人も多いですが、研修内容が充実していれば経営へのモチベーションを高められます。

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フランチャイズ加盟店への開業前研修の詳細

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研修の大まかなスケジュールを解説しましたが、ここからは研修内容の詳細に移りましょう。

フランチャイズ本部が実施する加盟店への開業前研修では、具体的にどのようなことが行われているのでしょうか。

3-1. ①基本研修で経営理念・コンセプトを共有

研修初日は、基本研修とオリエンテーションが実施されます。

ほとんどが座学で行われ、経営理念や行動規範・会社概要などについて本部の教育スタッフが丁寧に説明します。

本部スタッフは経営理念とコンセプトを加盟店と共有し、本部が目指すブランドイメージや価値観のすり合わせを行います。

加盟店が本部と同じ方向を目指して経営できるよう、事業の根底にある思いを共有することも基本研修の目的です。

3-2. ②ハウスルールの説明

オリエンテーションが終了すると、「ハウスルール」の説明に移ります。

「ハウスルール」とは、会社が独自に作り上げたルールのことです。

この研修では、身だしなみや言葉遣い・お辞儀・挨拶・接客サービスの基礎知識について解説し、主に接客時の対応について学びます。

3-3. ③オペ―レーションに関する基礎知識を学ぶ

ハウスルールの次はオペレーション業務についての知識です。

オペレーション業務には、開店業務や閉店業務・週次業務・月次業務があり、それぞれがマニュアル化されています。

例えば、開店前業務には清掃やレジの両替・品出しなどがあるでしょう。

これらのマニュアルは、加盟店に一日の流れや毎週・毎月実施すべき業務を把握してもらうのに必要です。

実際に店舗で働きながら覚えてもらうため、現場での指導も含めて実施します。

3-4. ④業務の手順を解説

担当別に業務手順を学んでもらうことは、商品・サービスの品質を維持するために重要な項目です。

主要メニューの調理手順や機器の操作方法・清掃手順をしっかりと身につけ、すべての店舗で同じ味の料理・安定したレベルの高いサービスが提供できるよう、しっかりと指導します。

この時点での検定・テストの合格基準はぐっと上がります。

きちんと手順が理解できていなければ品質の低下にもつながるため、本部スタッフは加盟者とそのスタッフのレベルが合格基準以上に達するよう、厳しく指導しなければなりません。

3-5. ⑤店長用の業務マニュアルの理解

店長用の業務マニュアルは、店長の業務範囲や面接・採用、またシフト管理や人材育成・在庫管理・発注業務・売上利益管理・防災管理・防犯管理など、多岐にわたる項目を扱います。

ほかにも、労務管理の基礎知識やSNS運用基準・個人情報保護法・緊急連絡体制・マスコミ対応などがあり、店舗責任者が覚えるべき内容はほかのスタッフと比べると倍以上になるでしょう。

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開業後に実施される研修

フランチャイズでの研修は、開業前だけでなく開業後に実施されるものもあります。

開業前研修の対象者はオーナーと店長・予備人員1~2人でしたが、開業後の研修は実施される時期も対象者も異なるケースがあります。

では、どのような場合に開業前研修以外の研修が実施されるのでしょうか。

ケース別に解説します。

4-1. 加盟店が新入社員を雇用した場合

加盟店が新入社員を雇用した際にも研修を実施します。

品質を安定化させることが目的で、加盟店で働く前に本部での研修を受講する場合もあります。

伝言ゲームの性質が示すように、人から人へと伝えた言葉は時を経て変化してしまうことがあります。

新入社員への研修をするにあたり、本部から学んだことを店長が新入社員に教えることも可能ですが、確実な知識と技術を身につけるには、本部指導の下で行われる研修が一番でしょう。

4-2. 店長を交代・新たに採用した場合

オーナーとは別に店長がいる場合や、加盟者が2店舗目を出店した際、新店長を対象者に研修が実施されます。

ほとんどの店長は就任前に研修を終え、店長の役割や業務範囲など必要なことについて理解した上で業務に当たります。

4-3. 定期的に本部で実施する研修

加盟店全体の品質を安定させるため、本部で定期的な研修が実施される場合があります。

頻度はフランチャイズにより異なりますが、少なくても年1回はあると思ってよいでしょう。

また新開発した製品のサービス提供など、新しく生まれたルールを伝えて統一化するためにも実施されます。

例えばある清掃業フランチャイズの本部で、さらに汚れが落ちやすくなる洗剤が開発できたと仮定します。

その場合、新開発した洗剤を使用してサービスを提供するのがいつになるか、加盟店への周知が必要です。

定期研修を利用して説明すれば、加盟店への一斉周知と指導が可能になり、手間も省けます。

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 フランチャイズ化のご相談は「ビジェントフランチャイズ」にお任せ

フランチャイズにおける研修は、本部と加盟店両方にとって重要なプログラムです。

解説した研修内容はどの業種にも共通するもので、業種により、別に指導すべき内容もあります。

しかし他社事例など、研修に関する豊富な情報を自力で手にするのは簡単ではありません。

そこで、「他社事例から学んでフランチャイズ化の準備をしたい!」とお考えであれば、弊社「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください。

弊社はこれまで数多くのフランチャイズ化の支援を行ってまいりました。

新たに生まれたフランチャイズの加盟店を募るため、フランチャイズ情報を掲載する情報比較サイトも運営しております。

「ビジェントフランチャイズ」には専任コンサルタントがおり、広告の打ち出し方や送付資料内容のアドバイス・他社事例の情報共有など、細部まで徹底的にサポートしております。

フランチャイズ化においてお悩みがあれば、ぜひ「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください。

6

まとめ

本記事ではフランチャイズ本部が加盟店へ実施する研修に関して、その必要性や対象者・費用・研修内容について解説しました。

研修が大事な理由として「商品とサービスの品質維持」が主に挙げられますが、加盟者の安定した経営サポートのためでもあることを忘れてはいけません。

加盟者がフランチャイズパッケージに納得して契約したのであれば、本部はパッケージ内容を遂行するためにも、加盟者を守り育てる義務があります。

研修内容は加盟店の開業直後の経営に影響するため、開業前の教育と指導はフランチャイズシステムの要といえます。

フランチャイズをスムーズに展開したい本部は、必要性をしっかり理解した上で研修を実施することが大切です。

ビジェントフランチャイズ

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フランチャイズ本部向け

優秀なSVがフランチャイズ事業を成功に導く!SVの役割や能力・育成方法を解説

公開日
2022/01/19更新日

「SV」とは「スーパーバイザー」の略であり、フランチャイズのSVは加盟店の経営を指導する役割を担っています。

フランチャイズ加盟店の経営を安定させるには、優秀なSVが絶対に必要です。

多くの場合、SV担当者は本部の社員から選出しますが、どのような人物をSVとして育成すればよいのでしょうか?
そこでフランチャイズSVの役割とあわせて、SVに必要な素質と育成方法について解説します。

これからSVを育成しようと考えているフランチャイズ本部や、SVに選出された方は必見です。

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フランチャイズSVの役割

「SV」とは、「スーパーバイザー」の略です。

管理者や監督者といった意味があり、会社によっては「店舗巡回指導員」とも呼ばれます。

フランチャイズSVは本部から加盟店に派遣される指導員のことで、経営指導などを行います。

その対価としてロイヤリティが支払われるため、SVは対価に見合う指導をしなければなりません。

指導不足が原因で加盟店との間に不和が生じないよう、フランチャイズにおけるSVの役割について理解しておきましょう。

1-1. 加盟店への経営指導

フランチャイズSVの経営指導は、売り上げの安定化と利益の最大化を目的とします。

簡単にいえば、加盟店の経営を軌道に乗せることです。

フランチャイズでは法人が加盟者となるケースもありますが、つい最近まで会社員として働いていた方が加盟するケースもあり、すべての加盟者に経営のイロハが身に付いているわけではありません。

したがって、プロによる経営指導がなければ廃業してしまう恐れがあります。

廃業理由は、「資金不足」「周辺環境の変化」「市場環境の変化」「引退」の4つが主ですが、経営が安定しなければ「資金不足」となり、やむなく廃業してしまいます。

開業して間もなく加盟店が廃業してしまうと、ロイヤリティが獲得できないどころか、開業をサポートした本部の人件費が無駄になってしまうでしょう。

順調に加盟店を増やし、フランチャイズビジネスを成功させるには、SVによる加盟店への経営指導が重要です。

1-2. 本部の方針や情報の伝達と統制

本部から新しい情報が発信されたときに、加盟店へ情報を伝達し統率をとるのもフランチャイズSVの役割です。

ただし情報を伝えるだけであれば、SVである必要はないでしょう。

SVは本部の方針や情報を正確に伝えるだけでなく、加盟店を統率しなければなりません

例えば、本部が開発した新しい商材の取り扱い方や販売方法を教えるのはSVです。

特に清掃業など薬品を取り扱う業種では、ほかの薬剤と混ざると有害なガスが発生したり、特定の素材に使用すると傷つけてしまったりなど、間違った使い方でトラブルが起きる可能性があります。

商材を適切に扱うためにも、SVは加盟店に対してその詳細を説明しておく必要があります。

またメールや手紙の送付だけだと、本部からの情報を間違って認識されたり、連絡があったこと自体に気付かれなかったりなど、いろいろな問題が発生しかねません。

そうなると各店舗で独自の営業をされてしまい、加盟店での営業・販売方法を統一できないでしょう。

商材を適切に取り扱い、ブランドイメージを守るためには、正確な情報を伝えて統一化するSVの働きが不可欠です。

1-3. 本部と加盟店の関係を良好に保つ

加盟店にとって、フランチャイズSVは一番多くコンタクトをとる本部のスタッフです。

経営ノウハウがまったくない加盟者にとって、SVは心の支えとなっているかもしれません。

加盟者と本部はSVという「糸」でつながれています。

SVがいなければ加盟者の声は本部に届きづらくなるため、SVは両者の関係を良好に保ち、風通しをよくするよう努めなければなりません

本部への不信感や相談があれば、まずSVが対処します。

不信感や不満を募らせればロイヤリティの未払いが起きる恐れがあるため、SVは速やかに問題解決にあたる必要があります。

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フランチャイズSVに必要な能力5つ

SVの経験がある人を新しく採用するケースもありますが、多くの場合、SVは社内から選ばれます。

では社内からSVを選出する場合、どのような能力をもつ人物を選べばよいのでしょうか。

基準となる5つの能力について説明します。

2-1. コンサルティング力

「コンサルティング力」とは、「経営知識をもとに現状把握と問題点・原因の分析を行い、解決策を立てられる能力」を指します。

この能力は加盟店の利益を上げるために必要不可欠です。

コンサルティング力が高いSVがいれば、経営悪化に陥る加盟店が少なくなり、フランチャイズ事業は成功しやすくなるでしょう。

2-2. 傾聴・コミュニケーション力

SVには、加盟者の話をしっかりと聞ける「傾聴力」と、円滑な話し合いができる「コミュニケーション能力」が求められます

この2つは両者の関係を良好に保ち、問題点を見つけ出すために必要な能力です。

SVは加盟者との間に信頼関係を構築する必要があります。

信頼関係を築ければ、相手との誠実な話し合いができ、適切な経営指導へとつなげられます。

2-3. 営業力・営業センス

加盟店の売上を上げるには、営業力と営業センスも必要です。

これらの能力があれば効果的なアドバイスができるため、オーナーから信頼されます。

もし営業センスのない新人SVが担当になれば、加盟者はどう思うでしょうか?
新人だからと優しくしてくれる場合もありますが、経営が行き詰まっている加盟者であればそうはいきません。

今すぐに経営を立て直したいはずですから、「担当を変えてほしい」と本部に直接クレームを入れる可能性があります。

加盟店の経営指導をしっかり行って加盟者の信頼を得るには、営業力と営業センスが必要です。

2-4. 管理・指導力

加盟店は本部の方針に従って店舗を経営しますが、それにそぐわないような経営をしている場合、問題点を指摘して改善するよう管理・指導しなければなりません。

そのためSVとなる人には、管理・指導力が必須です。

さらにいえば、指導力には「率先垂範」も求められます。

「率先垂範」とは、自ら率先して模範となることです。

ただ理論や知識を羅列するのではなく、SVが自ら行動することで大きな影響を与えることがあります。

フランチャイズの加盟者はSVのやる気を見ると、モチベーションが高まることでしょう。

2-5. プロモーション能力

フランチャイズSVには「プロモーション能力」も必要です。

「プロモーション」とは、「販売促進のための宣伝や活動」を意味します。

本部が開発した新商品や新サービス・新ルールを加盟店に取り入れてもらうために、SVは詳細を加盟店へ説明します。

その際、加盟店が内容を把握できるよう、SVは販促物の宣伝方法についてしっかり理解して説明しなければなりません。

そのためにはプロモーション能力が必要です。

「説明だけなら理解力があればよいのではないか」と考えてしまいそうですが、ただ説明するだけでなく、新商品やサービス・ルールの魅力・メリットなどを伝える必要があります。

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フランチャイズSVの育成方法

「OFF-JT」と「OJT」は、新入社員の教育に採用される方法で、フランチャイズSVの育成にも用いられます。

どちらの方法で育成するにも、知識や経験が豊富な人を講師にすることが大切です。

2つの方法の詳細を解説します。

3-1. OFF-JT

「OFF-JT」とは、「通常業務とは別に行われる座学研修など、職場外研修」のことです。

研修は社内の人材開発担当者や外部の講師を招くかセミナーへの参加で実施され、フランチャイズシステムや経営方針・ビジネスモデル・経営リテラシーについて学びます。

「OFF-JT」は通常業務から離れての研修になるため、通常業務では得られなかったスキルや知識を獲得できる点がメリットです。

3-2. OJT

「OJT」は、「上司や先輩が教育担当となり、業務を行いながら育成する方法」です。

フランチャイズSVの育成だけでなく、新人社員の教育方法としても導入している企業が多いです。

厚生労働省の令和2年度「能力開発基本調査」では、56.5%の事業所が「OJT」を正社員に実施しています。

現場で求められる知識やスキルを習得できるのがメリットで、わからないことがあれば上司や先輩にすぐ相談できます。

デメリットはOJT担当者の負担が大きいことです。

通常の業務と並行して教育するため、「OJT」を採用する場合、担当者の負担が大きくならないよう計画を立てる必要があります。

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フランチャイズ化の相談なら「ビジェントフランチャイズ」にお任せ

フランチャイズ本部の立ち上げには、加盟者の募集を始める前に決定しておかなければならないことがたくさんあります。

この記事でご紹介したフランチャイズSVもそのひとつですが、ほかに見落としているものはありませんか?
もしも見落としがあれば、事業開始後にトラブルになる可能性があります。

トラブルなくビジネスを進めるには、慎重に計画を立てなければなりません。

この点、フランチャイズ事業に精通したプロに相談すると安心です。

しかし中には、どこに相談すればよいかわからず困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような場合、ぜひ弊社の「ビジェントフランチャイズ」にお任せください。

「ビジェントフランチャイズ」は、フランチャイズに特化した情報比較サイトです。

フランチャイズ加盟店の募集情報を掲載するほか、専任コンサルタントによるフランチャイズ事業のサポートも行っております。

もしフランチャイズ化でお困りのことがありましたら、ぜひ「ビジェントフランチャイズ」までご相談ください。

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まとめ

フランチャイズSVの役割や必要な能力・育成方法について解説しました。

これからSVの育成を始めようとしている方は、どのような人材を選出すればよいか、イメージが鮮明になったことでしょう。

フランチャイズ事業の拡大には加盟店の増加が必須ですが、加盟店の経営が悪化して次々に廃業してしまえば、事業の拡大どころではありません。

逆に加盟店の経営が安定すれば、フランチャイズ事業は成功します。

フランチャイズ事業を成功させるカギのひとつは、「優秀なSVがいるかどうか」です。

人材の能力を見極めて優秀なSVを育成・選出し、フランチャイズ事業を成功させましょう。

ビジェントフランチャイズ

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フランチャイズ本部向け

【フランチャイズマニュアル】作成時のポイントや種類・管理方法を解説

公開日
2022/01/19更新日

「フランチャイズマニュアル」はフランチャイズ本部にとって「命」のようなものです。

マニュアルには本部がこれまで培ってきたノウハウが詰め込まれており、高いロイヤリティを支払うだけの価値があります。

しかし内容が不明瞭だったり不足している情報があったりすると、加盟店の経営が危うくなるほか、しっかりと管理しなければ外部に流出する危険もあります。

本記事ではフランチャイズ事業を成功させるため、マニュアルの必要性と作成時のポイント・種類・管理方法について解説します。

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フランチャイズマニュアルの必要性

「マニュアル」とは、作業や操作の手順をまとめたものです。

ほかにも「手引書」「取扱説明書」「手順書」などと呼ばれます。

業務を円滑に進めるため、フランチャイズ事業においてもマニュアルが用意されます。

フランチャイズの加盟店は「個人事業主」や「法人」です。

そのため、フランチャイズ本部とは運営者が異なります。

加盟者はいわば「自分の店」を持っている状態ともいえますが、自分の店であるにもかかわらずオリジナルの手法で経営できないのはなぜでしょうか?

1-1. 商品・サービスの品質を高く保つ

フランチャイズでは加盟店が本部の看板を使用して運営するため、ブランド力の維持が非常に重要です。

商品・サービスの品質を高く保つ必要があり、そのためにマニュアルが存在します。

もしも加盟店がマニュアルに従わずオリジナルの方法で経営すればどうなるでしょうか。

「フランチャイズチェーン」といえば、どの店舗も同じ看板・同じ商品・サービスを提供していることが特徴です。

しかし同じ看板を掲げる店であるにもかかわらず、商品やサービスの提供方法をオリジナル化してしまうと、店舗によりサービスの質が異なってしまいます。

そうすると同じ看板を掲げる意味はなく、フランチャイズチェーンではないまったく別の店となるでしょう。

商品とサービスの品質を一定に保つことはブランド力の維持につながるため、フランチャイズ本部はマニュアルを作成して統一する必要があります。

チームや団体のリーダーをしたことがある方はわかるかもしれませんが、人数が多くなるほど全体の統率は難しくなるものです。

特に全国で展開するフランチャイズでは加盟店の数も多いため、全体の品質を一定の水準以上に統一できなければ信用の低下にもつながりかねません。

サービス品質や信用の低下を防ぐためにも、フランチャイズではマニュアルが作成されます。

1-2. 業務・運営・システムなどをわかりやすくする

マニュアルには通常、ケース別の対応方法や商品の提供方法などが記載されており、しっかりと内容を把握すれば支障なく業務を進められる仕組みになっています。

多くのフランチャイズが売りにしている「未経験でも開業できる」という点は、本部からの指導やマニュアルがあるからこそ成立していることです。

しかしマニュアルが雑であれば、未経験者が店を運営することは難しくなるでしょう。

特にまったく別の業種からの参入であれば、加盟するフランチャイズの業界では当たり前のことにも気がつけない可能性があり、あっという間に経営が悪化する恐れがあります。

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フランチャイズマニュアル作成のポイント

フランチャイズのマニュアルを作成する際のポイントは主に以下の3つです。

  • ・項目を作り全体像をつかむ
  • ・手順やルールを明瞭化する
  • ・マニュアルの形式を決定して作成する

マニュアル作成の手順には多くの情報が盛り込まれているため、まずはポイントから理解しましょう。

2-1. 項目を作り全体像をつかむ

作文を書く授業ではまず書きたい事柄をアウトプットし、これをもとに構成を組み立てる手法がしばしば用いられます。

マニュアル作成時にこの手法を用いれば、項目づくりと全体像のイメージが簡単にできるでしょう。

必要な項目はモデルケースとなる直営店での検証で明らかになるため、検証実施後にマニュアルを作成する必要があります。

フランチャイズマニュアルに必要な項目を作成し、全体像を完成させた次はブラッシュアップします。

足りない項目がないかどうか、このときに確認しておきましょう。

直営店での検証結果など、実際の現場の動きをしっかりと把握していれば、足りない項目に気付けるはずです。

2-2. 手順やルールを明瞭化する

マニュアル作成時には店舗の運営や商品・サービスの提供内容について、手順やルールを明瞭にすることを意識しましょう。

例えばコーヒー1杯提供するとしても、

  • ・本部から提供されるコーヒー豆を使用するのか
  • ・それとも本部が提供するルートで直接コーヒー豆を仕入れるのか
  • ・コーヒー豆の種類は何を使用するのか
  • ・コーヒーの種類別にカップを分けるのか

など、統一すべき事項はたくさんあります。

特に衛生管理は徹底して行い、どのくらいの頻度でどのように清掃するかをはっきりとさせておいた方がよいでしょう。

まったく違う業種から飲食業のフランチャイズに加盟した加盟者に対して、「客の退店後にテーブルを片付けて拭く」とだけ伝えても、細かなことを理解してくれないかもしれません。

例えば、「未使用のおしぼりや水で湿らせた雑巾で拭くだけ」と理解されてしまう可能性もあるでしょう。

食中毒を防止するには、アルコールをテーブルに吹きかけて消毒したり、毎日閉店後に希釈したキッチン用の漂白剤などでダスターを殺菌・消毒したりする必要があります。

しかし、それらの知識がない人に対してあいまいな説明をしてもきちんと伝わりません。

普段から衛生管理に厳しい方や飲食店で働いている方にとって、「テーブルにアルコールを吹きかけてダスターで拭く」という一連の動作は常識かもしれませんが、その思い込みは大変危険です。

衛生管理を怠れば食中毒事故が起こる可能性があり、そうなれば営業停止命令が下されます。

ブランドイメージもかなり悪くなり、来店率も低下するでしょう。

商品やサービスを正しく提供し店内の衛生環境を整えるためにも、手順やルールは明瞭に記載しましょう。

2-3. マニュアルの形式を決定して作成する

マニュアルの形式も重要なポイントです。

主に紙・画像・動画の3つがマニュアルの形式ですが、それぞれメリット・デメリットがあります。

マニュアル作成時にはそれらをよく理解し、違う形式のマニュアルも組み合わせると、より理解しやすいマニュアルとなるでしょう。

例えば紙のマニュアルは「何度もその場で読み返せる」などのメリットがありますが、書類を読むのが苦手な方もいます。

その場合、「画像」や「動画」のマニュアルや参考資料があると理解しやすくなります。

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【本部用】フランチャイズマニュアルの種類

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フランチャイズのマニュアルには「本部用」と「加盟店用」の2つがあります。

そこからマニュアルの種類も枝分かれするため、フランチャイズに必要なマニュアルの種類をすべて並べて説明しても、情報量が多いだけで理解が追いつきません。

そこでこの章では、本部用に作成するマニュアルについて解説します。

3-1. ①オープン・開業マニュアル

「オープン・開業前のマニュアル」は、オープン作業をサポートするスタッフに必要な内容を記載します。

主な内容は、オープンまでの流れやポイント・スケジュールなどです。

新たな加盟店舗のオープン日は、加盟者にとっても本部にとっても特別な日となります。

オープン・開業時にミスを起こさず幸先のよいスタートを切るためにも、本部用オープン・開業マニュアルを作成しましょう。

3-2. ②SVマニュアル

「SVマニュアル」は、加盟店の経営サポートをするスーパーバイザー向けのマニュアルです。

「スーパーバイザー」とは、管理者や現場監督のようなもので、経営指導をする役職です。

SVマニュアルには、フランチャイズの基礎知識や自身の役割・スーパーバイジング活動の進め方・加盟店からよくある質問などをまとめています。

「スーパーバイジング」とはつまり経営指導、いわゆる「コンサルティング」です。

スーパーバイザーといえども最初から完璧な経営のスペシャリストではありません。

しかし、それを言い訳にした不十分な経営指導も許されません。

担当者が自身で努力して知識を身につけることも必要ですが、人員を配置する本部もマニュアルを作成するなどのサポートが必要です。

3-3. ③加盟店開発マニュアル

「加盟店開発マニュアル」は、加盟店開発業務の担当者向けのマニュアルです。

簡単にいえばフランチャイズ加盟店を増やすため、集客や営業などの活動をする担当者向けのマニュアルを指します。

内容は主にフランチャイズの基礎知識と加盟店開発の進め方・開発時によくある加盟店からの質問などです。

加盟店開発担当者とのコンタクトは、加盟検討者にとって最初に訪問する窓口でもあります。

契約内容について質問された際にうまく回答できなければ、簡単に候補から外されてしまうでしょう。

加盟店を増やしてフランチャイズ事業を拡大し軌道に乗せるためにも、担当者がフランチャイズ事業のコンセプトや契約書の内容を熟知し、必要な項目について熟考した上で加盟店開発マニュアルを作成しなければなりません。

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【加盟店用】フランチャイズマニュアルの種類

この章では加盟店用のフランチャイズの種類について解説します。

本部用マニュアルの使用者は担当ごとに異なります。

しかし加盟店用のマニュアルの場合、事業に関わるすべてのスタッフを対象としたマニュアルについて、事業責任者がしっかり管理・把握しなければなりません。

4-1. ①基本マニュアル

「基本マニュアル」は本部の理念やコンセプトなどをまとめたものです。

フランチャイズ事業に関わるすべての人が把握すべき内容をカバーしていて、理念や経営指針・ブランドコンセプト・ハウスルールなどがまとめられています。

4-2. ②店舗運営マニュアル

「店舗運営マニュアル」は「オペレーションマニュアル」とも呼ばれ、事業に関わるスタッフ向けのマニュアルです。

マニュアルの内容は、主に運営の手引きなどを記載しています。

具体的には、1日の営業の流れや接客の流れ・商品・サービスの提供方法・食品の調理方法・オープン時の作業・閉店後のクローズ作業などです。

商品・サービスの提供方法や食品の調理法などはブランド力の維持にもつながるため、詳細までわかりやすく記載しましょう。

4-3. ③管理マニュアル

「管理マニュアル」とは、店長などの事業責任者が管理すべき項目をまとめたものです。

マネジメントマニュアルとも呼ばれ、主に以下の内容をまとめています。

  • ・管理者の役割と求める資質
  • ・売上・経費・利益管理について
  • ・販促活動について
  • ・スタッフの採用と育成・管理
  • ・クレーム時の対応

4-4. ④販促マニュアル

「販促マニュアル」は販売促進や広告宣伝のスケジュール・手法をまとめたものです。

管理マニュアルにも販促活動について記載している場合がありますが、より強化したいのであれば管理マニュアルとは別に販促マニュアルを作成する方がよいでしょう。

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フランチャイズマニュアルの管理方法

フランチャイズマニュアルはそれまで培ってきたノウハウを詰め込んだ、フランチャイズ本部の命ともいえるものです。

万が一流出した場合は多額の損失も考えられるため、徹底して管理しなければなりません。

ではマニュアルの管理は具体的にどのようにすればよいのでしょうか?
ここからは、マニュアルの流出を防止するための管理方法について解説します。

5-1. データで提供しない

データは簡単に印刷・改ざんでき流出の可能性も高いため、絶対に避けましょう。

マニュアルの量が多くても紙媒体で提供し、「画像や動画は専用のポータルサイトのみで閲覧できる」などの工夫が必要です。

5-2. シリアルナンバーを印字する

万が一マニュアルが流出した際にどの店舗から流出したのか特定できるよう、紙のマニュアルには「シリアルナンバー」をすべてのページに印字します。

本部で管理する加盟者データにマニュアルのシリアルナンバーもあわせて記載しておけば、加盟店とそのシリアルナンバーを簡単に管理できるでしょう。

5-3. 原本データへのアクセス権は幹部のみ

フランチャイズマニュアルの流出経路は加盟店のみではなく、内部からも考えられます。

内部流出を避けるためには、原本データへのアクセス権は幹部のみにするなど、一部の人間にしか権限を与えないようにしましょう。

パソコンやよく使うサイト・アプリなどのパスワードを忘れないよう、付箋やメモに書いてディスプレイやキーボードに貼っている方もいますが、それではパスワードの意味がまったくありません。

銀行口座の暗証番号をキャッシュカードに書いているようなものです。

特定の人物のみにパスワードを与えるのであれば、その管理も徹底しましょう。

5-4. 契約終了後は回収する

フランチャイズ契約書には契約終了後にマニュアルを回収することを必ず明記します。

契約書に明記していないと、「マニュアルは本部からもらったもので貸与されたものではない、契約書にも回収する旨を記載していない」と、トラブルに発展することも考えられるからです。

回収時には「すべてのマニュアルがそろっているか」「欠けているページはないか」を必ず確認しましょう。

マニュアルが複数存在し、見落としなどのミスが発生しそうな場合は、回収時専用の表をあらかじめ作成しておけば管理しやすいです。

シリアルナンバーと事業主名を照合し、すべてのマニュアルを回収しましょう。

マニュアルの複製など、情報を流出させた場合のペナルティもフランチャイズ契約書に記載しておけば、「契約後のマニュアル回収に従わなかった際の罰則はない」と主張されることを防げます。

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フランチャイズのことなら「ビジェントフランチャイズ」にお任せ

フランチャイズ本部を立ち上げる際はパッケージ・契約書・マニュアルなど作成する書類も多いほか、加盟店の募集などするべきことがたくさんあります。

わからないことや知りたい知識があって専門家に相談したくても、どこに相談すればよいのかわからないこともあるでしょう。

フランチャイズ本部の立ち上げや加盟店募集のための宣伝方法についてわからないことがあれば、フランチャイズビジネスのサポートにおいて多数の実績がある「ビジェントフランチャイズ」にご相談ください。

「ビジェントフランチャイズ」は、フランチャイズ加盟募集で独立・開業・起業する情報比較サイトです。

専任のコンサルタントが、広告の打ち出し方や他社事例などの情報共有・募集後のフォロー・稼働率を上げるためのアドバイスなど、細かくサポートいたします。

フランチャイズ事業について不安なことや相談したいことがあれば、ぜひお気軽にご連絡ください。

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まとめ

フランチャイズマニュアルの必要性や作成時のポイント・種類・管理方法について解説しました。

店舗の運営方法や料理のレシピ・提供するサービスの極意など、多くのノウハウを詰め込んだフランチャイズのマニュアルは、その内容を教える対価として、加盟店からロイヤリティを受け取るに値する価値があります。

したがって、その管理方法を徹底すべきであることは自然と理解できるでしょう。

フランチャイズマニュアルをめぐっては、商品・サービスの品質を保ちブランド力を維持するために必要とされる一方で、情報を流出させてしまう危険性も十分にあります。

「契約書に契約後のマニュアルの取り扱いについて書かれていない」「マニュアルの内容に不備がある」などと、加盟店との間でトラブルにならないためにも、マニュアルの取り扱いについては契約書にしっかりと記載しておきましょう。

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